市川 芸妓ものがたり 7 ~料亭「白藤」の建物が解体

 JR市川駅の北側にある料亭「白藤」。新型コロナウイルス感染症の影響で宴席が開かれなくなった影響もあるのでしょうか、建物が解体されてしまうのだそうです。

※写真は2020年10月に撮影

 『月刊いちかわ』 2008年5月号には、「市川の花柳界」という座談会の様子が掲載されていたそうです。その中で、白藤の女将さんが、以下のように語っていました。

ウチの初代は昭和5年に関西から、関東へやってきた最初の関西料理人の一人。ちょうど先代の『吉兆』さんが同じころ修業をつんだ仲間で、白藤へもきてくださいました。 

 談話から推測すると、白藤は今から91年前の1930(昭和5)年に創業。1945(昭和20)年に、今の市川駅周辺で空襲があったため、この時期に建物は建て直された可能性もあるでしょう。


 現時点では、建て替えるだけで白藤は同じ場所に残るのかどうかが確認できていません。最近では、老舗店の廃業が報じられていることも、気になります。

 市川の芸妓の歴史を知る上でも、白藤という存在は大変貴重ですし、当時の写真など古い資料もこのお店に存在するはずです。
 そのようなわけで、白藤に関する情報をお寄せいただけると幸いです。

※追記
 「ご家族のことで、以前から白藤は閉店していたそうだ」という情報をいただきました。ありがとうございます。

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■参考資料
古今東西舎
http://kokontouzai.jp/archives/reference/16016
市川市
https://www.city.ichikawa.lg.jp/common/gen01/file/0000359999.pdf
東京新聞 175年続く割烹や老舗居酒屋の閉店相次ぐ… コロナ禍が決定打
https://www.tokyo-np.co.jp/article/65403

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