東京都「10年後に衰退する駅」第2位がJR総武線小岩駅で、隣の市川駅はどうなんだろう問題
JR総武線市川駅近辺の住む一市民に、ぎょっとするタイトルのネットニュースが流れてきました。
東京都「10年後に衰退する駅」を人口増減予測データをもとに分析 「小岩」「平井」「江戸川」は都心へのアクセスも良いのになぜ人口減が予測されるのか
小岩も平井も、総武線民(?)にはおなじみの駅です。東京都には759もの駅があるとのことで、「10年後に衰退する駅」に小岩駅(2位)、平井駅(7位)が挙がっていたのです。759駅中の第2位が小岩駅。
総武線の駅といえば、周辺で再開発が進んでいます。小岩駅など、大規模再開発工事の真っ最中。にもかかわらず、「10年後に衰退する駅」の第2位とは! なおは第1位は都営地下鉄三田線高島平駅(東京都板橋区)でした。
江戸川河川敷(市川市)から撮影した小岩駅周辺の再開発工事風景(2025年4月21日撮影) |
「10年後に衰退する駅」のデータ元は、不動産会社のリーウェイズ株式会社とのこと。
5億件の不動産ビッグデータと人工知能AIによる分析機能を搭載した、不動産業務パッケージ「Gate.」を提供しています。
こちらの会社が、2025年と2035年の人口(将来人口)の数値をもとに、人口の増減を計算した結果、周辺で人口が減る駅を「10年後に衰退する駅」としたようです。
なぜ小岩駅が第2位なのか、記事では次のように分析されていました。
「小岩(2位)、平井(7位)、江戸川(26位)、京成小岩(38位)、新小岩(42位)といった駅は、都心へのアクセスも良く、駅前の利便性も高いエリアです。にもかかわらずワーストのほうにランクインする理由として、水害リスクが考えられます。特に江戸川区は、国が作成したハザードマップで津波などの水害リスクが高いエリアとされており、そうした点が将来的な人口の伸び悩みに繋がっているのではないか、という仮説が立てられます」(山本氏)
なお、この記事に対するコメントで「小岩も訳わかんなくなってきてる」「高層階の住人ほぼ中華系」と書かれていました。
江戸川区に住んでいますが、小岩も訳わかんなくなってきてるしね。駅前の商店街がほぼチャイナタウンと化してきて、タワマン乱立。高層階の住人ほぼ中華系。下町の元畑は25坪3階建てでぎゅうぎゅう。駅の喫茶系店舗は割と元気な老人で埋まる。随分減ったけど、駅前には癖あり住人が集合してくだ巻いたり、叫んでる。ま、飽きないよ。
マネーポストWEBの別の記事だと、次の説明もされています。
10年前の相場であればJR京浜東北線や総武線沿線でローンを組んで住まいを購入できていた共働き世帯などが、都心部全体の不動産価格上昇によって、もはやそのエリアには手が届かなくなってきています。結果、『都心へのアクセスが同等なら、少しでも安い路線の近くを選んだ方が良い』という理由から京急線や都営新宿線を選ぶ人が増えているのでしょう。これらの路線は今後も上位に入ってくる可能性があると思います
総武線沿線については、現在、割高感があるのかもしれません。そこに水害リスクも加味されて、「10年後に衰退する駅」にランクインしたと推測できます。
同じ文脈で考えると、小岩駅と同様、総武線沿線かつ江戸川周辺地域ということで、市川駅周辺(特に南側)は割高感+水害リスクがあります。
果たして市川駅も「10年後に衰退する駅」なのか?
残念ながらクラナリでは分析不能。「データ分析が得意なのです!」という人にぜひお願いしたいところです。
○国土交通省 国土技術政策総合研究所 都市研究部 都市計画研究室HP
○将来人口・世帯予測ツールV3 ダウンロードサイト(G空間情報センター)
■主な参考資料
日本で二番目に「駅数が少ない」都道府県はどこ 気になる正解率は約1割だった
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