高校生や大学生にも知ってほしい「充電して使うハンディファンや電子タバコなどは、透明な袋に入れて、燃やさないゴミの日に出すのだよ」
安全重視の ゴミ捨てを
年明け早々に、埼玉県川口市で道路にゴミ袋があふれ出しているニュースを見ましたか?
寒い時期とはいえ、なんだか臭そう……
1月3日に朝日環境センター(ゴミ処理施設)で火災が起こり、一般ゴミの通常収集を川口市内全域で停止したのです。原因は、リチウムイオン電池の発火だと考えられています。
近年、リチウムイオン電池が原因の火災などが多数報告されています。
東京都環境局 「リチウムイオン電池 混ぜて捨てちゃダメ!」プロジェクトより |
ところで、市川市の皆さん、家族の中にハンディ扇風機(ハンディファン)を使っている人はいますか?
『クラナリ』編集人には、います。子どもBです。
「ハンディ扇風機に髪の毛が巻き込まれて壊れた」と子どもBに言われ、捨て方を調べたときに、リチウムイオン電池が使われていると知りました。ハンディ扇風機は安価なのでポンポンと買い替えるわけですが、捨てるのが厄介。
しかし市川市は、燃えないゴミ収集の日に、特別な袋などに入れる必要もなく、リチウムイオン電池が使われているものが回収されるのです!
じゅんかんニュース第64号より |
他の自治体では、リサイクル協力店の「充電式電池リサイクルBOX」に入れるという方式が多いのですが、市川市は違います。普段のゴミ捨てと同じように、廃棄できるのです!! 非常にわかりやすいですね。
加えて、市川市役所や電器店、スーパーなどにも「充電式電池リサイクルBOX缶」が設置されているとのこと。
子どもたちが何気なく使っているものにも、リチウム電池などが内蔵されているケースは珍しくありません。壊れたからポイとゴミ箱に捨ててしまうと、ゴミ処理場や収集車に火災・爆発といった多大なるリスクを与えます。年始の川口市のように、町がゴミ袋だらけになって、そこらじゅうが臭くなる可能性だってあります。
廃棄する際のほかにも、充電中に内部ショートなどで発火することがあります。就寝中に枕元で充電しない、充電中には燃えやすいものを周りに置かないといった注意が必要。
また、落とすと、リチウムイオン電池に衝撃が与えられて変形し、内部ショートするリスクもあります。
軽くて、安くて、持ち運びしやくて、とても便利な充電式の製品。不要になったときには、捨て方を確認してほしいものです。
そして、燃やせるゴミを出すときは、カラス対策もちょっと気にしような。
■参考資料
リチウムイオン電池を内蔵した携帯用扇風機に注意!
Leave a Comment