市川曲がり道くねり道1 菅野ワインディング

 道路が曲がりくねっているために、地図を見ずにふらっと小道に入ると、同じところに戻ってくるという「ぐるぐる状態」に陥ることが珍しくありません。

 それにしても、どうしてこんなに道が曲がっているのでしょうか!
 方向音痴には、非常に困ります。腹立たしささえ感じます。

 国土交通省北海道開発局によると、川と橋が関係しているのだそうです。
 自然な状態での川は、蛇行します。そんな川の脇に道を作るので、当然、道も蛇行するというのが1つ目の理由。

 かつては、運搬に水路が使われたり、小川の水が生活用水だったりしていました。桃太郎の童話でも「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に」というフレーズがありましたね。
 蛇行する水路や小川に沿って家が建ち、そんな水路・小川を暗渠にして道にしてしまったために曲がりくねったという推測もできます。


 また、川に対して直角に、できるだけ短い橋を架けます。当たり前の話ではありますが、川幅の広いところよりも狭いところのほうが橋は架けやすいもの。そのため、集落と集落の間を最短距離で結んだところではなく、川幅の狭いところに橋をかけるので、A集落~橋~B集落を結ぶ道が曲がってしまうことになるわけです。これが2つ目の理由となります。

 市川市の古い地図を見ると、小川や水路が張り巡らされていることがわかります。この関係で、現在、道が曲がりくねっている、つまりワインディングなのだと考えられます。

 市内屈指のワインディングポイントが、菅野。
 ボーッと歩いている塀にぶつかったり、自転車とニアミスしたりするので、気持ちを引き締めて歩く必要があります。

菅野ワインディング1 「はて?」の標識

 見た瞬間に混乱。

菅野ワインディング2 ワインディング&ワインディング&ワインディング


「急カーブ注意」と道路に書かれています。
 ここがカーブしているところ。「えっ! まだ曲がるの?」
 カーブを少し進んでも、行く先の影は見えない……

 撮影時は人がいませんが、この道路は人・自転車・バイク・自動車がかなり行き来します。高校生の通学路のようで、大量の自転車に遭遇する時間帯も。

菅野ワインディング3 手前過ぎる停止線

 写真の奥に、歩行者用の信号が見えるでしょうか。ここが交差点。しかし、停止線ははるか手前にあります。

菅野ワインディング4 ゼロ・グラヴィティ松

 道路のあちこちに、にょっきりと生えるクロマツ。しかもゼロ・グラヴィティしています。

大型の車だと、通れないのでは……

 トップ オブ ワインディング オブ イチカワ。それこそが菅野ワインディングなのです。

※ゼロ・グラヴィティ
 マイケル・ジャクソンが、「スムース・クリミナル」で披露したダンスパフォーマンス。

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ゼロ・グラヴィティ松案件4 菅野2丁目近辺。ゼロ・グラヴィティ松ストリート

■参考資料
いつもの道と川とのかかわり 4.どうして道は曲がるの? -川のために曲がることもー
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