pHは「ペーハー」ではなく「ピーエイチ」、リットルは「ℓ」ではなく「L」問題

 日本の中高年の皆さーん。
 pHは「ペーハー」ではなく「ピーエイチ」と呼び、リットルは「ℓ」ではなく「L」と書くって、知っていましたか?

 『クラナリ』編集人は、今日知りました。恥ずかしくて、泣きそうです。
 恥ずかしがっている一方で、憤りが生じてきました。
 「おいおい、いつからそんなことになったんかい!!」

 それで調べました。
 結果、「L」は2011年、「ピーエイチ」は2012年と判明。

 最近、小学校〜高等学校の教科書では、単位の「リットル」の表記が大文字の "L" になっているものが多くなっています。かつて使われていた「ℓ」(←筆記体の小文字の「エル」のつもり)という記号は、もう使わないことになりました。いくつかの教科書出版社の解説によると、平成23年の文部科学省による教科書検定において「単位は国際単位系に準じること」という検定意見が出て、それに各社が倣った、という経緯であるようです。

日本でも2012年の教科書から「ピーエイチ」読みに統一された。その結果、初めは「ペーハー」と習うも、2012年以降、突然「ピーエイチ」と変換させられた世代も存在するようだ。

 「L」については、気がついてはいました。論文などを読んでいる際に、なんで「mL」と小文字と大文字が混じっているのだろうかと、不思議に思ってはいたのです。しかし、「ま、いっか」とスルーしてしまいました。ばかばかばか。

 違和感を覚えた際には、原因を調べなければならないと、強く反省した次第です。
 それから、子どもたちに間違った知識を押し付けないように、教科書などは新しいものをチェックする必要がありますね。「私たち大人は、昔の教科書の記憶で、今の子どもたちと話をしてはいけない」ということは、以下の記事でも書きました。


 なお、ニンジンなどに含まれる色素の「カロチン」は、2000年に食品標準成分表の表記が変更され、現在は「カロテン」が使われています。トマトなどに含まれる色素の「リコピン」は、「リコペン」と表記されることも。
 時代の流れとしては、ドイツ語読みから英語読みへと移っているようですね。


 なお、pHについては、液体の水素イオン指数を表す国際単位 "potential of hydrogen" または "power of hydrogen"の略称とのこと。

溶液中にある水素イオンのモル濃度の逆数の常用対数記号。ピーエイチ,水素指数ともいう。すなわち水素イオンのモル濃度を[H+]とすると,-log[H+]で表される。



 
■参考資料
世代がバレる! 「pH」の読み方は「ペーハー」じゃないって知ってた?

リットルは大文字か小文字か

以前の高校化学と今の高校化学の特に重要な変更点今の所こんな感じの認識

高等学校化学で用いる用語に関する提案(1)

高等学校化学で用いる用語に関する提案(2)

啓林館

教育出版

「pH」の読み方で年齢がバレる!虫歯も風邪も料理も…pHが関係していた
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