曽谷・山伏・石碑。点と点をつなげ! ~ 情報求ム


曽谷にある春日神社の狛犬

 曽谷には「山伏之墓」と刻まれた石碑があるそうです。

 Facebookグループ「市川いいね!倶楽部」で10月22日に、山伏之墓について写真を添えて投稿されていました。

 市川市内で数々の石標・石碑を見てきた人間としては、「これも調べよう!」とは思うものの、諸般の事情(※)で腰を上げられません。
 そこで、曽谷近辺にお住まいの方は、山伏之墓の側面と後面をチェックして、『クラナリ』まで情報を寄せていただけないでしょうか。

市川いいね!倶楽部より


 これまでに山伏や、山伏を夫に持つ女性から話を聞く機会がありました。その経験から、曽谷にある山伏之墓には疑問を抱いているのです。

 山伏とは山に登って修行する修験者。明治より前の神仏習合の信仰を行っています。
 そして妻帯し、里で普通に仕事をしながら、ときどき山で修行をするスタイルとのこと。
 その理由は、里での暮らしもまた修行だから。

 確かに、夫婦での日々の暮らしや子育ては人生修行

 現代の山伏も、社会で普通に働きながら修行をし、山では世界の平和や人々の幸せをただただ祈っているのだそうです。
 「自分にいいことがありますように」「彼氏が欲しい」「大学合格!」「宝くじが当たるといいな」ということを、山伏は祈らないのですね。

 さて、ここで山伏之墓について検討しましょう。
 最大の疑問は、「山伏之墓」と、あまりにもザックリし過ぎていないかということ。
 妻帯しなかったとしても里で暮らしていたのなら、「ねえねえ、そこの山伏さん」ではなく、山伏も名前で呼ばれていたはずです。
 それなのに、どうして墓碑に名前がないのでしょうか。

 さらに、Facebookに掲載されていた写真で見る限り、使われている石が新しいのです。
 なおさら、名前がないのが変です。

 曽谷は起伏がある土地ではあるものの、行き倒れになるレベルではありません。
 当然、曽谷で山伏が修行するとも思えません。
 地元住民が名前を知らない山伏が、曽谷で突然息を引き取るとは考えられないのです。

 謎だらけの「山伏之墓」。情報をお待ちしています!


※諸般の事情(仕事の愚痴)
 編集者というと、「死ぬこと以外かすり傷」の箕輪厚介さん(幻冬舎)を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、もちろん、違います。彼は典型的な編集者ではなく特別な人だから、テレビなどに多々出演するのです。
 本も雑誌もジャンルが幅広いので、「編集者はこれだ!」というモデルはありません。
 自分自身は箕輪厚介さんと正反対で、地味に25年にわたって本・雑誌を作ってきたのですが、目立たないなりに達成感を得られることが多々ありました。

 ただ、目立つ仕事をしても、納得感がなくモヤモヤすることもあります。
 それが今年の仕事で、編集した書籍が発売10日後ですぐ重版という結果となりました。
 よくないことに、自分がモヤモヤしているせいか、売れてうれしいというより、「あーあ、売れるのか」という複雑な心境。
 この編集作業が時間的にも作業的にもきつすぎるうえ、自分はミスしていないのですが周りのスタッフに「すみません」を連呼する状況だったからです(尻ぬぐい的)。
 内容的には「やるだけのことはやった!」なのですが、ストレス・労力に見合わないギャラと、「ミスした人間のほうがギャラが多いじゃないか」「ミスしたくせに『私が手がけました』とSNSで言うんかい!」という不満感が募り、心身共に疲れを引きずっているのです。フリーランスあるあるなのでしょうが。

 書籍を作るというのは、家づくりと似ている気がします。
 土台の部分がだめならば、どんなに上に強い柱を立てたところで、ぐらぐらになるわけです。
 「いかん、これは土台がだめだ」とわかったら、最初からやり直すわけですが、これが大変なんですよね。先に下手な土台ができていると、それを取り払うところからやっていくわけで。

 以上、仕事の愚痴です。

 以前ならフットワーク軽く曽谷にも足を運んだところですが、今はすっかり腰が重くなってしまいました。明るい気持ちを取り戻したら、また市川を出歩きたいと思っているところです。
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