江戸川の橋にまつわるエトセトラ 2 仮称「大洲橋」「旧江戸川橋梁あるいは押切・湊橋」は生きている間に見られるか
江戸川(江戸川放水路)に架かる橋の歴史を追った「江戸川の橋にまつわるエトセトラ 1」。それに続き、今回は現在、計画されている橋について調べてみました。
■江戸川の橋にまつわるエトセトラ 1
千葉県市川市と、江戸川を挟んで隣にある東京都江戸川区。
「ここにいてはダメです」
強烈なマイナスイメージのワードが、2019年に江戸川区が公開した水害ハザードマップの表紙には書かれています。
■「ここにいてはダメ」だから「10年後に衰退する駅」トップ10に小岩駅・平井駅がランクインしたのか問題
江戸川区から逃げるとしても、江戸川・旧江戸川に架かる橋は少なく、江戸川区については市川橋と今井橋の2本です。
「ここにいてはダメです」なのに、出るに出られない
そんなジレンマを解消するために、仮称「大洲橋」「旧江戸川橋梁」が計画されているのだと考えられます。
江戸川区と市川市の間に橋を架ける計画自体は、古くからあったようです。ただ、現時点でネットで見つけられたのは、更新日が2024年5月8日の江戸川区の資料でした。
| 出典:都市計画道路補助第288号線整備事業|江戸川区 |
上の地図の「都県橋(補助第286号線)」が仮称「大洲橋」です(以降、大洲橋〈仮〉)。小さいし、モノクロだし、なんだかわかりにくいですね。
大洲橋(仮)は、2015年の資料だと以下に位置していました。
| 出典:江戸川に防災橋!優先整備路線に選定!! |
かなり乱暴ですが、現時点での航空写真に線を引くと、以下のようになります。
| 出典:Googleマップ、一部改変 |
航空写真を見る限り、大洲橋(仮)に至るまでの江戸川区の道路整備に時間がかかりそうで、「自分が生きているうちに大洲橋(仮)は見られるのか……」という遠い未来の話のように思えます。
ちなみに、大洲橋(仮)の北側で、篠崎公園と江戸川との間には、スーパー堤防を建設中のようです。
そのために立ち退きを迫られたものの、果たしてここにスーパー堤防が必要かどうかなどの疑問もあって、1軒だけがぽつんと残っている状態なのだそうです。詳しくは、以下を参照してください。
■スーパー堤防事業地・北篠崎を訪ねてー②
橋に話を戻すと、旧江戸川橋梁(仮)は、市川市では押切・湊橋(仮)と呼ばれています。
| 出典:(仮称)押切・湊橋事業説明会|市川市 |
妙典橋の建設工事は2009~2019年、行徳橋の架け替えは2012~2020年となっていて、橋の工事には時間がかかるものだと、改めて実感しているところです。
■主な参考資料
東京における都市計画道路の整備方針(令和8年3月)
第2回篠崎地区まちづくり意見交換会でいただいた主なご質問と回答
江戸川に防災橋!優先整備路線に選定!!
東京都は12月18日、篠崎公園と大洲防災公園を結ぶ(仮称)大洲橋(補助286号線、橋梁部:都施行)を来年度から10年間に優先的に整備する都市計画道路(第四次事業化計画)に選定したことを発表しました。上野和彦は、これまで幾度も東京都に対し、災害に強く安全・安心な街とするために、避難橋として防災性を向上させる都県橋である(仮称)大洲橋の整備推進を訴えてまいりました。このたび、かねてから要望してきたとおり、第四次事業化計画に選定され、橋梁部は東京都が主体者として整備することになりました。今後は、都民の命を守るため、その実現に全力で取り組んでまいります。
いよいよ都県橋整備が進む
実際、東日本大震災の際には、帰宅困難者が市川橋に殺到し、橋を渡れなかった人が続出しました。このような状況も勘案して、江戸川区と千葉県との間に新たに3つの橋の整備を計画しています。1.補助第286号線篠崎公園に沿って整備される予定の都市計画道路の先に都県橋が整備される計画です。2.補助第143号線柴又街道の先に都県橋が整備され、行徳駅方面に繋がる計画です。3.放射第16号線清砂大橋通りの先に都県橋が整備され、浦安市方面に繋がる計画です。その中でも特に、すでに江戸川区側の整備が済んでいる柴又街道の先の都県橋は、具体的に進みそうな見込みです。地元説明会を開催し、2022年の事業化を予定しています。これが実現したら、江戸川区の東部地域と行徳がかなり近くなります☆
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