首都直下地震の中で、千葉県市川市・浦安市から震源が近いと想定されている東京湾直下地震(今後30年以内の発生確率70%)
首都圏の下で、最も表面は陸の北米プレートがあり、その下へ南側からフィリピン海プレート、東側から太平洋プレートが沈み込んでいます。
相模湾から房総半島南東沖までの海底の溝である相模トラフでは、フィリピン海プレートが北米プレートの下へ、1年当たり約3〜5cmが沈み込んでいます。
首都直下地震とは、首都圏で発生すると想定されている地震で、マグニチュード(M)で2つに大別されています。
○M7クラス:モーメントマグニチュード(Mw)7クラスの、首都圏の直下で発生する地震で、30年以内に70%の確率で起こるとされている
○M8クラス:モーメントマグニチュード(Mw)8クラスの、相模トラフ沿いなどで発生する地震
東京湾直下地震は、M7クラスの一つで、フィリピン海プレート内で発生し、モーメントマグニチュード7.3の地震です。
東京湾直下地震は、東京湾の北側で千葉県市川市・浦安市の南が震源(破壊開始点)と想定されています。
| 出典:市川市地震被害想定調査 総合報告書(令和6年3月) |
この地震による震度は、市川市のほとんどで、震度6強と想定されています。なお、下の図の「計測震度」は揺れの強さを表す具体的な数値データであり、「震度階級」はその数値を分かりやすく10段階に分類したものです。
震度6強では、私たちは立っていられず、揺れで飛ばされることもあります。
| 出典:リーフレット「その震度 どんなゆれ?」 |
第10回千葉県地方自治研究集会パネルディスカッション|自治研ちば2017年2月(vol.22)に掲載された岡野純子浦安市議(当時)の談話では、東日本大震災の際、浦安市は最大震度が5強で、その29分後に5弱の余震がありました。岡安市議は28階建てのマンションの19階に住んでいて、「自分の感覚としては、もうメトロノームのように揺れているような」「ガラス棚は中の食器と一緒に全部粉々になって、家中ガラスの破片だらけというような状況」と語っていました。
また、浦安市は元町・中町・新町と分かれていて、東日本大震災の前は、木造住宅密集地の元町で地震の被害が大きくなると考えられていたそうです。しかし実際は、中町・新町が液状化による被害が大きく、「地面の下が全滅」「ガス、上水道、下水道というのが86%の地域で、ほぼ使えなくなりました」「唯一、電気だけは使える状況」だったとのことです。
| 出典:市川市地震被害想定調査 総合報告書(令和6年3月) |
停電率は、地震発生直後が19.3%で、3日後には1.3%に復旧すると、市川市では予想されていました。
断水は、直後が7割、3日後が4割。
下水道は、直後が6%、3日後が4.6%。
都市ガスは、直後が44.9%、3日後が31.2%
以上のことから、地震対策として、家族分の飲み水を3日分を備蓄しておいたほうがよいと考えられます。1人当たりの1日分は3リットルが目安です。
コンタクトレンズを常用して眼鏡がない人は、眼鏡を作っておくことを勧めます。飲み水にも困る状態で、レンズを装着できるほど手指を清潔にするのは難しいからです。
液状化が発生するリスクが高いエリアでは、被害が長引く可能性が高いといえます。そして、液状化で道路上に上がった土砂が乾き、風で舞うこともあることから、マスクとゴーグルも用意しておいたほうがよさそうです。
■主な参考資料
平成26年版 防災白書|特集 第1章 2 首都直下地震及び南海トラフ地震
第10回千葉県地方自治研究集会パネルディスカッション|自治研ちば2017年2月(vol.22)
気象庁
大事な水、どうやって備えますか?
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