市川市立図書館の沿革をざっくりたどってみた

 市川市の図書館2024をもとに、市川市立図書館の沿革をざっくりたどってみました。なお、クラナリ目線でまとめているため、情報の省略などがあります。本元のデータをぜひ確認してください。

○市川市の図書館2024


 本はアナログな存在なのですが、管理はデジタルで、スマホ普及など時代の変化とともにシステムを入れ替えるなどの多大な費用が掛かっていると実感しました。
 さらに、図書館・図書室の施設が老朽化していることも、設立年からわかります。



市川市立図書館のざっくり沿革


1950(昭和25)年 市立市川小学校の2教室を使って図書館創立

1957(昭和32)年 葛飾八幡宮境内の施設に図書館を移転して八幡本館として1階を使用(2階は教育委員会と市役所の一部が同居)
1959(昭和34)年 教育委員会と市役所の一部が新庁舎に移転

1964(昭和39)年 市川市立図書館設置条例公布、行徳分館が徳願寺境内で開館

1968(昭和43)年 行徳分館新館を境内本館隣の敷地に開館

1975(昭和50)年 移動図書館みどり号開設
初代みどり号(市川市サイトより)


1979(昭和54)年 信篤図書館開館、行徳分館を行徳図書館に改称
信篤図書館

1980(昭和55)年 行徳図書館と移動図書館を本行徳公民館図書室に移転
本行徳公民館(市川市サイトより)


1981(昭和56)年 行徳支所の4・5階に行徳図書館新館開館

1983(昭和58)年 南行徳図書館開館
南行徳図書館(市川市サイトより)


1987(昭和62)年 平田図書室開室
平田図書室(市川市サイトより)


1988(昭和63)年  中央図書館等建設準備室仮設置
2代目みどり号(市川市サイトより)



1989(平成元)年 行徳支所隣に5階建ての行徳図書館新館が開館、中央図書館等建設準備室設置(管理部所属)

行徳図書館(市川市サイトより)

1991(平成3)年 公共図書館と学校図書館とを結ぶネットワーク事業の実験開始、女性センター開館し情報資料室と書誌情報を共有しオンライン貸出を実施

1992(平成4)年 中央図書館開館準備プロジェクト(15部会)開始、市川市図書館資料収集方針完成、市川図書館友の会創立八幡本館(葛飾八幡宮境内)休館、市川市中央図書館とこどもとしょかんが市川市生涯学習センター(メディアパーク市川)1階に開館
市川市生涯学習センター(市川市サイトより)


1995(平成7)年 公共図書館と学校図書館とを結ぶネットワーク事業を本格実施

1997(平成9)年 千葉商科大学付属図書館とのネットワーク事業開始、学校・幼稚園への出張サービスを本格的に開始、市川市ホームページ開設時に図書館ホームページ開設

1999(平成11)年 市民図書室の所管を生涯学習課から図書館に移管、夜間開館の試行(中央図書館:土曜日19時30分まで拡大 行徳図書館:開館を朝10時にして火曜日から金曜日19時30分まで拡大)

2000(平成12)年 コンピュータシステムを更新、インターネットで蔵書公開を開始、4市民図書室(福栄、塩焼、大柏、稲越)と2公民館図書室(大野、西部)に図書館システムのパソコンを設置して予約図書の貸出を開始

2002(平成14)年 携帯電話からの図書館資料検索サービスを開始、インターネットからのレファレンス受付開始、インターネットからの予約受付開始(図書、雑誌)

2003(平成15)年 行徳図書館に責任者を配置、 曽谷公民館図書室・情報プラザに図書館システムのパソコンを設置して予約図書の貸出を開始、CTI(コンピュータと電話やFAXなどの音声通信システムを連携させる技術)サーバを導入、中央図書館督促・予約連絡業務の自動化開始、中央図書館の電話応答案内システム稼動開始
3代目みどり号(市川市サイトより)




2004(平成16)年 図書館連絡車による市内物流便用務を全面委託、東部公民館図書室に図書館システムのパソコンを設置し予約図書の貸出を開始
東部公民館(市川 市サイトより)



2005(平成17)年 コンピュータシステムを更新、所蔵する視聴覚資料のインターネット予約受付開始、曽谷公民館・東部公民館・情報プラザ以外の各図書館等の端末機器を入れ替え、千葉商科大学と協定締結し予約図書の貸出を同大学付属図書館で開始、教育センター「まなびの広場」を改修して文学プラザ開館

2006(平成18)年 中央図書館の祝日開館試行開始、自動車図書館の貸出・返却業務を委託、予約資料の宅配サービス開始

2007(平成19)年 行徳図書館の祝日開館試行、生涯学習センターの全館管理業務を図書館に移管、インターネットからの貸出延長サービスを開始、住基カードに図書館利用券機能を追加、中央図書館でDVDの貸出開始

2008(平成20)年  「青空文庫」作成電子テキストの書誌データをWebサーバで一括検索開始、和洋女子大学と市立図書館資料の相互貸借開始(当面は館内閲覧)

2009(平成21)年 中央、行徳図書館の祝日開館等の本実施(中央:土日祝日の閉館を18時に変更)、市川駅南口図書館開館(ICタグによる蔵書管理システムを導入、指定管理者:株式会社ヴィアックス)、行徳図書館3階にパソコンルーム開設(23年11月~無線LAN接続環境を整備)

2011(平成23)年 東日本大震災により書架一部破損、 計画停電に伴う臨時休館、計画停電に伴う閉館時間変更で全館17時閉館、コンピュータシステムをWebアプリケーションである富士通iLisfieraに更新
被災した図書館市川市サイトより)


2012(平成24)年 中央図書館長に行徳図書館、信篤図書館、南行徳図書館の館長兼務辞令交付、条例改正により個人の図書貸出冊数を無制限から20冊へ変更、BDSの更新

2013(平成25)年 生涯学習センターの全館管理業務を社会教育課に移管、宅配サービスがシルバー人材センターを利用して再開(23年4月より休止)

2014(平成26)年 市川駅南口図書館のパソコンを更新、生涯学習センターの全館管理業務を図書館へ再び移管、国立国会図書館デジタル化資料送信サービス開始

2015(平成27)年 「市川市立図書館運営基本計画」発行

2016(平成28)年 スマートフォン対応Web-OPACサービス開始、乳幼児向け利用券発行開始、行徳図書館資料をIC化し自動貸出機を設置、大野公民館図書室資料をバーコード化し蔵書管理と利用者管理を図書館システムに一元化

2017(平成29)年  次期電算システム更新、IC化を見据えてワーキンググループを設置、コンピュータシステムを更新して座席管理システム・デジタルサイネージ・書庫出納管理システム・デジタルアーカイブ等の導入

2019(令和元)年 中央図書館とこどもとしょかんをIC化して自動貸出機・自動返却機・予約受取確認機を設置、行徳図書館に予約受取確認機を設置、中央図書館と行徳図書館に予約受取コーナーを新設

2020(令和2)年  新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時休館、臨時窓口を開設、開館時間短縮による開館

コロナ禍下での図書館市川市サイトより)



2021(令和3)年 緊急事態宣言発出、全館臨時休館、臨時窓口の開設、全館開館し図書館サービスを再開、稲越市民図書室閉室、まん延防止等重点措置開始(20日~8月22日まで延長)に伴い閲覧席使用率4割の制限、菅野公民館に返却ポスト設置、大野と西部の公民館図書室で視聴覚資料の予約受付開始、 図書館ウェブサイトの全面リニューアル、大型絵本と大型紙芝居の個人貸出を開始

2022(令和4)年  大野と西部の公民館図書室で未所蔵リクエスト受付開始、4代目の自動車図書館車の運行開始、自動車図書館のステーションを北部中心に7カ所増設して25カ所に拡大、行徳図書館・市川駅南口図書館のIC機器をリプレース、全館で座席利用の運用を見直して一部の座席を学習席に変更、中央図書館ブラウジングに新たにキャレルデスク6席を設置

2023(令和5)年 西部公民館・柏井公民館に返却ポスト設置、若宮公民館の児童ルームの本を総入替、本八幡駅開催のフード&ブックドライブから図書館へ約2,000冊の寄贈、市役所第一庁舎返却ポストをリニューアル、若宮公民館に返却ポストを設置
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