市川大百科事典 は 馬頭観音 ばとうかんのん

 馬頭観音 ばとうかんのん

 仏教における六観音(ろっかんのん)※の一つ。馬頭観世音ともいう。

わげんせWebより

 民間信仰では、馬の守護神として、馬を使った旅の安全を祈ったり、死んだ馬の冥福を祈ったりするために広く信仰されて、石像が作られてきた。市川市内でも、馬頭観音の石像は多々目にする。

甲大神社(市川市大和田2-5-4)の境内の馬頭観音
下総国分尼寺跡(市川市国分4-18-15)の馬頭観音

大和田の路上の馬頭観音
迎米の馬頭観音



 「駒」には馬や子馬という意味があり、駒形神社は馬との関係が深いことも多い。駒形大神社(市川市大野町4-2757-1)の裏には、たくさんの馬頭観音の石像が集められた場所がある。



駒形大神社(市川市大野町4-2757-1)の裏の馬頭観音ゾーン


※観音菩薩(かんのんぼさつ)は、さまざま姿に変身して、生きとし生けるものの救済に向かうとされている(済度)。その変身する姿に、以下の6つの姿があり、六観音と呼ばれている(宗派によって異なる)。
1 聖(しょう)観音 地獄道を済度
2 十一面観音 修羅道を済度
3 千手観音 飢鬼道を済度
4 如意輪(にょいりん)観音 天道を済度
5 馬頭観音 畜生道を済度
6 准胝(じゅんてい)観音 人道を済度

関連項目

森 真希 2022/06/07




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