勝手にパワースポットその20 駒形大神社

駒形大神社
〒272-0805 千葉県市川市大野町4丁目2757−1



 平将門については、関東とその他の地方とではとらえ方が真逆ではないでしょうか。
 朝廷に対して不満を抱いて、平安時代の939年に引き起こした「平将門の乱」。勝手に「新皇」を名乗って関東を独立させ、やりたい放題。
 翌年には、将門討伐で立ち上がった平貞盛と藤原秀郷に打たれてしまうという、あっけない結末です。将門、38歳という若さでした。
 その将門が怨霊となり、首が埋葬された「首塚」は、おどろおどろしい心霊スポットなどとして扱われていました。

 ところが、関東だと平将門がけっこう人気で、英雄視している向きもあるのです。
 大野町には、将門によって築かれた大野城があったという伝説があるそうです。
 また、曽谷を歩いていたときに、将門せんべいか饅頭かは記憶がはっきりしませんが、将門ゆかりのお菓子の看板を見た記憶があります。

 駒形大神社の祭神は經津主命(ふつぬしのかみ)で、平将門を合祀しているとのこと。
 神体は馬に乗った将門の像といううわさもあると、『市川の歴史』(著/中津攸子、市川よみうり新聞社)に書かれていました。

 經津主命は、『日本書紀』では国譲りの交渉を行った武神、香取神宮の祭神でもあります。
 武神と武士の取り合わせは、自然と言えば自然かもしれません。


 駒形大神社の行事「御奉謝(おびしゃ)」は市の民俗文化財に指定されているとのこと。御奉謝について詳しくは市川市のサイトを見てください。
http://www.city.ichikawa.lg.jp/edu09/1531000011.html


 千葉県神社庁サイトからリンクしている「神社のひろば」で、創建については記載されていませんでした。
 北方子之神社は1264~1275年頃の創建ですが、駒形大神社は同じ頃にはすでに創建されていたのではないかと推測しています。

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