「ニュー妙見島」巨大化しているんじゃないか問題

 今日は大潮。満潮と干潮の潮位差が大きくなる日です。
 そんな日に「ニュー妙見島」を見てきました。『クラナリ』では、2019年11月10日から、ニュー妙見島に注目してきたのです。

□鳥たちの楽園「ニュー妙見島」できるんじゃないか問題
https://life-livelihood.blogspot.com/2020/10/blog-post_19.html
2021年5月28日に撮影


 おや、大きくなっていないか??


2019年11月10日に撮影

 「こら! アングルが違うじゃないか」という声が聞こえてきそうですが、仕方がなかったのです。アングルが違う理由は、ニュー妙見島が大きくなりすぎたことと、川の周りの木が邪魔をしたからでした。ただ、上下の写真ともに、北越製紙近くのニュー妙見島です。


 今日の干潮は12:11。そしてニュー妙見島を見たのは14:00頃です。ですから、大潮の日の干潮の2時間ぐらい後だったから、とりわけ大きく見えたのかもしれません。


 ただ、2019年10月の台風19号の影響で上流から流されてきた土砂に、さらにゴミなどがたまり続けているのかもしれません。


 川底の土砂をさらって取り除く工事を「浚渫(しゅんせつ)」というそうです。浚渫工事には「ポンプ浚渫」と「グラブ浚渫」があるとのこと。

○ポンプ浚渫

 土砂と水を一緒に吸い上げてから、埋め立て地に土砂を吐き出す
東北地方整備局 港湾空港部 - 国土交通省浚渫工事ってなんだろう?より


○グラブ浚渫

 クレーンでつかみ取った土砂を、船に乗せて運び出す
東北地方整備局 港湾空港部 - 国土交通省浚渫工事ってなんだろう?より


 昔はどうしたのかというと、やっぱり人力。「板鋤簾(いたじょれん)」という道具で、土砂をすくい取っていたそうです。ちなみに、鋤簾は、土砂などをかき寄せるために使われる道具です。
東北地方整備局 港湾空港部 - 国土交通省浚渫工事ってなんだろう?より

板鋤簾 千葉県 臨海部のいまむかしより


 江戸時代にも浚渫工事は行われていて、東京湾では取り除かれた土砂で埋め立て地を作り、それが現在の佃島、月島、勝どきなのだそうです。

 さて、話は現代に戻って、江戸川の浚渫工事について調べると、江戸川放水路の河口で2020年6月に行われたことがツイートされていました。
https://twitter.com/sanbanzeforum/status/1271363075317235715


 昭和の初めには、江戸川を蒸気船が行き来していたそうです。ですから、船底が引っかからないように、浚渫工事が頻繁に行われていたのではないでしょうか。
 しかし今では、小型船舶やジェットスキーなどが行き来する程度なので、浚渫工事があまり行われていないのかもしれません。

 浚渫工事の費用ですが、大阪府枚方市のデータを見ると、1㎥当たり16,344円なのだそうです。そのほかにもデータを見たところ、どうやら数千万から1億円ほどかかるようです。なるほど、頻繁には行えませんね。


東北地方整備局 港湾空港部 - 国土交通省浚渫工事ってなんだろう?
http://www.pa.thr.mlit.go.jp/akita/miyu/minato.tukurikata_syunnsetukouzi.html


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