暮らしと生業の記録を残す ローカルメディアの魅力 『いちかわの人』
「市川駅南口アーケード街を巡る旅」のために資料を探していたところ、なんと、サンファーム・シノダの篠田寛徳さんのお父さんの記事を発見。
写真の解像度が低いのですが、ちょっと恥ずかしそうに照れながらの笑顔がすてきです。
「食べる人に直接手渡す」というスタイルにこだわるトマト農家 ~サンファーム・シノダ
https://life-livelihood.blogspot.com/2019/07/blog-post.html
さらに、エドロック実行委員長の藤田あかねさんの姿も、(株)エーアンドエムの記事で見つけました。
これらの記事が掲載されていたのは『いちかわの人』(株式会社ワイ・エヌ・シー)。発行している株式会社ワイ・エヌ・シーは、新聞の販売と配達を行う専売所を運営する会社のようです。この会社でミニコミ紙「かわらば~ん」を発行してときに、「いちかわの人」というインタビューが連載されていたとのこと。
篠田さんや藤田さんのほかにも、過去に飲みに行ったお店の女将さんやマスターの写真も掲載されていたので、思わず見入ってしまいました。
この本の発行は2012(平成24)年9月1日になっていますが、インタビューはそれよりもずいぶん前に行われていたものと推測できます。
そして本に価格が掲載されていないことから、最初から販売ではなく配布を目的に製作されたのでしょう。
あとがきには、次のように書かれています。
出版に際しては掲載の承認をいただくことにしました。
承認をいただくにしても、転居されて連絡の取れない方もいらっしゃいました。
掲載許可が取れなくて、掲載をあきらめた記事も少なくなかったようです。
情報を紙の媒体にまとめるには、取材したときからのタイムラグが発生するので、「あのときはよかったけど、今は違う」などのような対応を受けることも珍しくはありません。
ですから、『いちかわの人』の編集作業も、さぞかし大変だったと思います。
その大変さを乗り越えて1冊にまとめてくれたおかげで、若かりし頃の皆さんの姿を見ることができたし、市川駅南口アーケード街についての情報もインタビューの中から得ることができました。
まとめてくださったスタッフの皆さん、ありがとうございます。
※『いちかわの人』は、市川市立図書館に所蔵されています。
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