100~150年間隔で繰り返し発生している巨大地震が、南海トラフ地震
南海トラフとは、静岡県の駿河湾から九州の日向灘にかけての海底にある、フィリピン海プレートとユーラシアプレートが接する溝状の地形です。
南海トラフを震源域として、100~150年間隔で繰り返し発生している巨大地震が、南海トラフ地震です。
| 出典:「南海トラフの地震活動長期評価(第二版)」地震調査研究推進本部 |
最近では、1946(昭和21)年12月21日に昭和南海地震が起こりました。2026(令和8)年で80年が経過したことになります。文部科学省で設置されている地震調査研究推進本部地震調査委員会の長期評価によると、マグニチュード8~9クラスの地震が今後30 年以内に発生する確率は80%程度とされています。
そのため、内閣府などは南海トラフ地震対策の啓蒙を行ってきました。
千葉県市川市については、南海トラフ地震防災対策推進地域には指定されていません。予想されている震度は5弱で、津波の高さは満潮時で1~2mです。
| 出典:南海トラフ地震防災対策推進地域 |
だからといって無関係なわけはなく、日本の広い範囲で経済や物流が止まり、その影響は数兆円を超えるとされています。政府中央防災会議の有識者会議が2025(令和7)年3月31日に発表したデータによると、最悪のケースで死者29万8000人、経済被害は東日本大震災の10倍以上となる約225兆円と想定しています。
過去にも、南海トラフ地震は大きな被害をもたらしました。
記録に残る中で最古の南海トラフ地震は白鳳地震(684年)で、飛鳥時代後期に発生しマグニチュードは8.3。
そしてマグニチュード8.6〜8.9で最大級の地震とされているのが、江戸時代に発生し宝永地震(1707年)です。
宝永地震は、1707年10月28日(宝永4年10月4日)14:00に起こりました。
その49日後である1707年12月16日(宝永4年11月23日)10:00過ぎに、富士山の大噴火が発生しました。噴火は16日間にわたって断続的に続きました。
このときに、新たに開いたのが宝永火口です。噴出した火山礫や火山灰などの噴出物は、偏西風に乗って静岡県北東部から関東地方に降り注ぎ、甚大な被害をもたらしました。
最近の南海トラフ地震は、太平洋戦争中と戦後すぐの昭和初期に起こりました。1944(昭和19)年の昭和東南海地震と、1946(昭和21)年の昭和南海地震です。
昭和東南海地震は、1944(昭和19)年12月7日に発生した、三重県南東沖を震源とするマグニチュード7.9の地震です。
戦争中だったため被害の詳細は不明ですが、死亡者は1,200名を超え、静岡県と愛知県、三重県を中心に大きな被害が発生しました。
昭和南海地震は、1946(昭和21)年12月21日4時19分に発生し、震源は和歌山県潮岬(しおのみさき)南方沖で、マグニチュード8.0でした。
北海道から九州にかけて揺れを感じるほどの極めて大規模な地震で、特に高知県と和歌山県、徳島県で被害がありました。
| 出典:記録 昭和南海地震|兵庫県 |
■主な参考資料
宝永地震 - 袋井市社会科補助資料集デジタル版
南海トラフ地震津波浸水想定(内閣府)|ちば情報マップ
南海トラフ地震で想定される震度や津波の高さ
南海トラフ巨大地震の新想定、死者29万人超・経済被害292兆円 国を挙げての防災・減災努力を
天下大変
静岡県:富士山の宝永火山と宝永火口
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