これからの市川市民として 「ただ老いる町」「新陳代謝する町」の話がしたい その12 市川市の在留外国人数 国籍別トップ10(調査年月2024年12月)

  「日本が乗っ取られる!」「移民で埋め尽くされるのでは?」などとSNSで炎上した「JICAホームタウン」騒動。
 2025年8月20~22日に横浜で開催された「第9回アフリカ開発会議(TICAD9)」で、国際協力機構(JICA)が交流促進の施策として、山形県長井市、千葉県木更津市、新潟県三条市、愛媛県今治市をアフリカ諸国の「ホームタウン」に認定したことがきっかけでした。
 千葉県木更津市の市役所は「職員8~10人で対応しているが、朝の始業時間から電話が鳴りやまない」状態と報道されていました。


〇「電話が鳴りやまない」 アフリカ・ホームタウン認定で千葉・木更津市が対応に追われる


 千葉県のサイト「令和6年6月末千葉県内在留外国人数」を見ると、千葉県の外国人比率は3.5%(在留外国人とは、3カ月以上の在留期間が許可された中長期滞在者や特別永住者) 。
 県内在留外国人で最も多い国籍は中国です。また、アジア国籍の外国人の構成比が91.6%と、非常に多いことがわかります。
 数字を見る限り、現時点で「移民で埋め尽くされるのでは?」という懸念はなさそうです。特にアフリカ国籍の場合は、そう思われます。

 では、市川市ではどうなのでしょうか。
 在留外国人統計(旧登録外国人統計) / 在留外国人統計(調査年月2024年12月)で市内在留外国人数を確かめてみたところ、やはりアジア国籍の外国人が多いことがわかりました。ちなみに、男性が1万1349人、女性が1万896人です。
国籍 人数
中国 6989
ベトナム 2651
ネパール 2588
フィリピン 1742
韓国 1376
ミャンマー 1065
インド 779
スリランカ 719
インドネシア 623
タイ 535
台湾 380
米国 293
バングラデシュ 221
パキスタン 167
マレーシア 164


 広報いちかわ2023年6月17日号には、2023年3月末の国籍別人口が掲載されています。
 

広報いちかわ2023年6月17日号より

 2023年と2024年とで、上位5国籍は変わっていないことがわかります。個人的にはサリー姿の人を多く見かけるような気になっていたのですが、服装が特徴的なために印象に残りやすかっただけのようです。2024年12月の時点でインドは7位でした。

 市川市の人口の状況では、2012年に外国人比率が谷になってから、増えていることがわかります。
市川市の人口の状況より

 千葉県のデータでは、2024(令和6)年7月1日現在の市川市の外国人比率は4.2%になっていました。
 高齢化が続き、これから人口減少が見込まれている市川市では、外国人比率は上がり続けると予想できます。さまざまな民族衣装を身にまとった人々が、スーパーで買い物しているのが、未来の市川の姿かもしれません。
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