アメリカ西海岸に憧れた頃 例えばコルトン、そしてカリフォルニアロード

ニッケコルトンプラザ(NIKKE COLTON PLAZA)の「コルトン」は、ロサンゼルス郊外のサンバーナディノ市内の山岳リゾート地コルトン地区に由来しています。 その地が、東京都心に対する市川市の立地関係に似ており、市川市と共有できるイメージがあるためです。また、英語で「COLT」が子馬を意味し、将来立派に成長していくようにという願いと希望が込められています。 (日本毛織百年史より)

https://www.nikke-cp.gr.jp/guide/info.jsp

 アメリカのカリフォルニア州サンバーナーディーノ郡コルトン。Googleマップで確認しました。赤く丸を付けた場所です。

Googleマップより、一部改変


 1988(昭和63)年にオープンし、アメリカ西海岸の地名が付いた、ショッピングモールが中心の複合施設が、ニッケコルトンプラザといえるでしょう。

 アメリカ西海岸。見覚えがありますよね。

 そうです、行徳地区のマリンロード・ガーデナーアベニュー・ハーバーロード・ハッピーロード・カリフォルニアロード・サンセットストリートです。
 1986(昭和61)年にできた東行徳商店会は、アメリカ西海岸をイメージしたまちづくりを目指し、6つの通りを「シンボルロード」として上記の名前を付けました。

カリフォルニアロード

 昭和60年代。日本各地でアメリカ西海岸をイメージした町づくりが行われていたと推測できます。


 また、「カリフォルニアスタイル」と呼ばれる、アメリカ西海岸をイメージした家も建てられています。

 さらに、ハンバーグが人気のファミリーレストランのココスは、カリフォルニアスタイルとのこと。
1978年に茨城県のスーパー「カスミ」のフード・外食部門であった「株式会社ろびんふっど」が、カリフォルニアスタイルのレストランの1号店を茨城県土浦市に出店。

 ココス1号店は2020年に閉店したようです。ネットに多数アップされている1号店の写真は、「なるほど、アメリカ西海岸テイスト」という印象でした。

 話をコルトンに戻すと、アメリカのカリフォルニア州サンバーナーディーノ郡コルトンが、「東京都心と市川市の立地関係」というのが、どうもよくわかりません。
 ロサンゼルスとコルトン。
 東京都心と千葉県市川市。
 うーん……
 そもそも東京都心がロサンゼルス? モヤモヤします。

 推測するに、日本毛織株式会社中山工場を閉鎖してショッピングモールを中心とした複合施設を作ることになった際、「名前をどうするか」と関係者が検討したはずです。
 その際、「やっぱ、今はアメリカ西海岸でしょ!」という流れがあり、関係者たちはカリフォルニア州の地図を凝視したのではないでしょうか。
 日本毛織株式会社の「ニッケ」と組み合わせることが前提で、語感が重要。「ニッケサンノゼ」「ニッケオークランド」「ニッケサクラメント」など多くの案が出た中で、「ニッケコルトンプラザ」が採用されたに違いありません。

 あくまでも、勝手な妄想です。
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