生命の科学 アーユルヴェーダ ~ 3つの要素と7つの体質
![]() |
Photo by Pratiksha Mohanty on Unsplash |
私たち、一人ひとりの基本的な体質は、3つのドーシャで成り立っていて、生まれつき、1つか2つのドーシャが優勢になっているとアーユルヴェーダでは考えられています。
しかし、環境の変化に応じて変わっていくこともあります。例えば、生まれつきヴァータの人でも、長くカパ性の食事を摂取し続けると、体質がカパに変化します。
日本人の主食は米です。たっぷりの水で米を炊いて出来上がるごはんには水が多く含まれ、カパ性の食事とされています。そのため、カパが優勢になりやすいのだと、取材の際に説明を受けたことがありました。
生まれつきの性格・体質を決定するドーシャ
ヴァータ
○呼吸、筋肉の動き、排泄、心臓の拍動、精神活動などを支配する
○血液、体液、消化物、老廃物を運ぶ
○思考や感情をつかさどる
○乾燥、軽い、粗い、冷たいなどの性質を持つ
身体的特徴:細身、髪や皮膚が乾燥、浮き出た血管
心理面の長所:快活
心理面の短所:気分の変動が大きい、持久力が乏しい、衝動的、落ち着きがない
生理面の長所:機敏
生理面の短所:寒がり、便秘しやすい、ガス腹・不眠・頭痛・腰痛が起こりやすい
身体的特徴:細身、髪や皮膚が乾燥、浮き出た血管
心理面の長所:快活
心理面の短所:気分の変動が大きい、持久力が乏しい、衝動的、落ち着きがない
生理面の長所:機敏
生理面の短所:寒がり、便秘しやすい、ガス腹・不眠・頭痛・腰痛が起こりやすい
ピッタ
○消化、代謝、体温、皮膚の色などを支配する
○胃腸での消化を促す
○知性や理解力にも関係する
○熱い、鋭い、流動性、酸性、辛いなどの性質を持つ
身体的特徴:中肉中背、細く滑らかな髪、温かく柔らかな皮膚、手指が反り返るほど柔軟な関節、汗かき
心理面の長所:情熱的、強い集中力、野心家、理解力がある
心理面の短所:短気、批判的
生理面の長所:旺盛な食欲
生理面の短所:赤い湿疹・じんましんが出やすい、胃腸障害が起こりやすい
身体的特徴:中肉中背、細く滑らかな髪、温かく柔らかな皮膚、手指が反り返るほど柔軟な関節、汗かき
心理面の長所:情熱的、強い集中力、野心家、理解力がある
心理面の短所:短気、批判的
生理面の長所:旺盛な食欲
生理面の短所:赤い湿疹・じんましんが出やすい、胃腸障害が起こりやすい
カパ
○胸腔、のど、鼻、関節などを支配する
○栄養素から血液や筋肉、脂肪を作り、これらを維持する
○落ち着き、許し、愛情深さに関係する
○安定、みずみずしい、重い、冷たい、柔らかい、油性、甘い、粘性などの性質を持つ
身体的特徴:ふっくら、体格がよい、黒くツヤがある髪、色白で冷たく湿った皮膚
心理面の長所:ねばり強い、寛大、落ち着いている
心理面の短所:物事に執着しやすい、覚えるのは遅いが一度覚えると忘れにくい
生理面の長所:体力がある
生理面の短所:太りやすい、いつまでも眠りこける、鼻炎・気管支炎が起こりやすい
身体的特徴:ふっくら、体格がよい、黒くツヤがある髪、色白で冷たく湿った皮膚
心理面の長所:ねばり強い、寛大、落ち着いている
心理面の短所:物事に執着しやすい、覚えるのは遅いが一度覚えると忘れにくい
生理面の長所:体力がある
生理面の短所:太りやすい、いつまでも眠りこける、鼻炎・気管支炎が起こりやすい
病気のなりやすさなどを左右する7つの体質
1 ヴァータ
2 ピッタ
3 カパ
4 ヴァータ・ピッタ
5 ピッタ・カパ
6 ヴァータ・カパ
7 ヴァータ・ピッタ・カパ
それぞれの体質によって、どんな病気になりやすいかが決まります。
例えば、カパ体質の人はカパの過剰による病気(扁桃腺炎、気管支炎など)に、ピッタ体質の人は胆嚢・肝臓の異常や皮膚病、ヴァータ体質の人は神経痛などになりやすいといわれています。
ちなみに、私がインドのデリーで医師に脈診などで診察された際には、ヴァータ体質という診断でした。私は歯並びが悪く、この身体的な特徴もヴァータ体質に当てはまるのだそうです。
7つの体質については、これから1つずつ、詳しく説明していきます。
ドーシャ診断については、インターネット上でたくさん紹介されています。いくつか見てみたところ、スパセイロン(Spa Ceylon)のドーシャ診断がやりやすいと判断したので、リンクを張っておきます。
●Spa Ceylon ドーシャチェックhttps://spaceylon.co.jp/user_data/doshacheck/check.php
■参考資料
『代替医療&統合医療イエローページ 西洋医学の限界を補う古くて新しい医療』 (著/上馬塲和夫、MNS)
Leave a Comment