東京湾の恵みを蓄えた海苔を求めて市川漁港朝市へ


 毎月第一日曜日は、市川漁港で朝市が開催されているとのこと。

 『クラナリ』編集人が行徳の海に最後に見に行ったのは2019年12月だったこと、そして同年6月に福田海苔店の福田武司さんから東京湾についていろいろと教わったことを思い出し、自転車で市川漁港朝市へと向かいました。

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 道中で驚いたのが、道路脇のゴミが激減していたことです。2019年の時点では、自転車を走らせるには寒気がするほどの、おびただしい量のゴミが散乱していたからです。
 また、漁港に到着してからも、新しく整備されていたので、またびっくり。



 市川漁港については、整備が進められていて2021年4月に新たに供用が開始されたのだそうです。「市川よみうり」2021年5月1日号に、次の記述がありました。
 
これまでの漁港は、県による三番瀬埋め立て計画「市川二期地区埋立計画」が2001年に中止される前に、同計画を前提として1971年に暫定的に整備されたもの。そのため、係留施設も狭く、海産物を陸揚げする施設もないなど機能も不足しており、約260隻ある登録漁船のうち約170隻は江戸川放水路などに係留せざるを得ない状態だった。
 
 新たな漁港は、16年度から昨年度まで5年間かけて整備。これにより、旧施設と合わせて約180隻の漁船を留められるようになったほか、海産物を陸揚げする施設もできた。今年度は、隣の船にぶつからないようにする係留用の杭や街灯などを整備する追加工事を実施する。

 漁港の整備に合わせて、周辺道路も清掃されたのでしょうか。自転車を使う人間としては、とても喜ばしい変化でした。

 朝市の会場には、大漁旗がなびいていました。穏やかな天候だったためか、ハゼ釣りをしている人があちことにいて、とてものどかな雰囲気です。


 福田さんにご挨拶をして、目当ての海苔を入手。また、三番瀬を紹介しているブースものぞいてきました。

 漁港の整備は進行形のようで、昔のままの場所もまた味わい深いものがありました。
 漁港といえば、猫。
 奥の「ニッポンハム」の書体も、またいいですね。

 それから、潮干狩り場の名残と思われる設備跡も見えました。
  1982~83(昭和57~58)年に、市川市行徳漁業協同組合と南行徳漁業協同組合が、航路の浚渫土砂などを使った、塩浜地先に約10ヘクタール の人口干潟を造成し、潮干狩り場をオープンしていました。

護岸から歩いて行ける大きな橋をつくり、潮干狩り場として昭和58年から61年に公開している。
『三番瀬の再生に向けて』市川市 2003年発行


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 かつての潮干狩り場は、海の底のようです。橋の跡と思われる杭には、たくさんの鳥が羽を休めていました。

 こうして、のんびりと撮影をして漁港を後にしたのですが、ふと疑問に思ったのです。
 「行徳港と呼んでいた気がするけれども、市川漁港という呼び名なのかな?」
 また一つ、調べ物ができました。


漁港朝市



主催 市川市漁業協同組合
日程 毎月第1日曜日 ※荒天中止
時間 8:00~11:00
場所 市川市塩浜1丁目6-1 市川市新漁港内

詳細は市川市漁業協同組合や市川市のSNSを参照してください。
市川市漁業協同組合X https://x.com/asarikenkyukai
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