「このアホゥ!」とカラスがトンビを追いかけているのか、トンビがカラスを追いかけているのか問題

 ピョロロ~

 江戸川河川敷を歩いていると、特徴的な鳴き声が耳に入りました。トンビ(トビ)です。

 空を見上げると、トンビとカラスが小突き合うように飛び回っていました。


 とにかく、お互いにしつこい。
 河川敷から住宅街のほうへと移動していくのですが、仲が悪そうなので離れようとしないのです。集団であっちこっちと移動しながら、思ったのでした。
 「やはり、トンビとカラスは仲が悪い」と。



 「トンビとカラス」という昔話があります。

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 すべての鳥は、大昔は真っ白でした。これが紛らわしくて困るので、トンビが鳥に色を付けることを思いつき、まず、自分の羽を茶色に染めました。
 その様子を見て、ほかの鳥も我先にと、トンビに色を付けてもらいました。
 一日中、働いたトンビが疲れ果てた頃に、カラスがやってきました。カラスは注文が多く、たくさんの染料を使うようにトンビに言いました。そして染料が全部混ざると、カラスは真っ黒になってしまったのです。
 「このアホゥ!」
 こうして、カラスはトンビを追いかけ回すようになったのだそうじゃ。
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 この昔話では、カラスがトンビを追いかけるという構図になります。
 どちらも、相手を捕食するわけではないとのこと。エサの対象が同じなので、取り合いをすることが多く、縄張り争いになるようです。
 となると、昔話のようにトンビが逃げているのではなく、互いに火花を散らす間柄なのかもしれません。
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