ダウナー真間川はどこからどこまでなのか問題

 世界に一人しかいないハイソ真間川のスペシャリストとして、避けては通れない問題がありました。


 ダウナー真間川問題


 2023年10月20日、フジテレビ系報道番組「イット!」でこの問題が取り上げられたとのこと。

【独自】千葉・真間川沿いに“不法投棄の穴場”?横倒しの廃車・不法係留の船が50隻以上…「処分費用払えず放置」もhttps://www.fnn.jp/articles/-/603621

 X(Twitter)のタイムラインで「イット!」の話題が流れてきて、初めてダウナー真間川の存在を知り、「なんてことだ!」と頭を抱えていました。ハイソ真間川ばかりを取り上げてしまって、情けない……

 そのようなわけで、ダウナー真間川はどこからどこまでなのかを調べに行くことにしました。


 「イット!」を見ておらず、上記のニュースを紹介したページも確認していなかったので、こう思ったのです。

 海側の河口から、川沿いを進んでいこう

 こんなことを考えるなんて、真間川ビギナーを露呈しているのも同じこと。その理由は、後に述べるとして、まず結論。


 ダウナー真間川=原木橋から湾岸市川の高架下まで

 川には現役の船と廃船がごちゃっと混じっています。


 どちらかというと現役が多い印象でした。

 問題は、川よりも川沿いの舗装されていない道路です。



 廃車には草が生えています(「笑う」ではなく、本来の意味で)。そして窓が割られ、ゴミが押し込められている車も。

 そのほか、定番(?)の自転車や廃タイヤ。洗濯機に布団。そしてタンクらしきものも見られました。



 写真で見ると、きったないですよね。

 ただ、写真ほど、現場は汚らしい雰囲気ではありません。廃車の間に座って、食事をしている人もいるほど。
 ひとえに、草刈りが済んだタイミングだったからと推測します。セイタカアワダチソウなどがモシャモシャと生えていたら、「打ち捨てられた場所」感が満載だったことでしょう。

 湾岸市川の高架下には、川沿いに道がありません。そのため、不法投棄ができないということです。「簡単に人が入れる」「簡単に車も乗り入れられる」「周りは倉庫や会社ばかりで、夜はほとんど人がいない(推測)」という条件がそろっている場所だけが、ダウナーになったようです。

 草が生えた廃車から、ここにゴミが投棄されていたのは1~2年のことではないとわかります。何年も前から不法投棄が始まり、ゴミがゴミを呼ぶ状況に陥っていたのでしょう。高級電気自動車を公用車にしようと画策する前に、ダウナー真間川の廃車をどかせるほうが優先課題だったのではないかと思ってみたり。まあ、昔の話です。

 報道番組の影響か、公務員らしき人たちもダウナー真間川を見に来ていました。ぜひ上の人たちに、現状を伝えたもらいたいものです。

【長い長い余談】

 「ダウナー真間川は東京湾側の河口付近だろう」と推測した『クラナリ』編集人は、海沿いの道から真間川を目指しました。




 川には、廃船が半分沈んでいます。「やはり、海側か!」と喜んだのも束の間。湾岸市川の高架のせいで、真間川沿いを上流に進むことができません。悲しき真間川ビギナー。

二俣新町駅に行っちゃったので引き返し……

原木大橋を渡ったので行き過ぎちゃったので……

よくわからない高架下を通ろうとすると、放置自転車が……


 右往左往し、「ここ、絶対に自転車が通っちゃいけない道」を焦りながらトラックと並走して、ようやく真間川に架かる「ふれあい歩道橋」を見つけました。

 この歩道橋から、下流に向かって進み、ダウナー真間川を目指しました。


 真間川とダウナー真間川との境界は、原木橋。原木橋より上流には、廃船・廃車はありません。川沿いのベンチでは、原木マダムが楽しそうにおしゃべりをしていました。

 それが原木橋を超えると一気に、ダウナー。

ここから砂利道……

 川の水はきれいだし、アオサギなどもやって来てのどかなので、きちんと整備すると周辺で働く人の憩いの場になりそうです。


 不法投棄の問題は真間川だけでなく、江戸川にもあります。
新行徳橋付近


 川を美しくするのは、河口近くに住む市川市民共通の課題なのかもしれません。
広々とした河川敷は気持ちがいい!


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