市川大百科事典 な 永井荷風像 ながいかふうぞう

永井荷風像 ながいかふうぞう

 市川市役所 第1庁舎(市川市八幡1丁目1−1)1階ロビーに、2021年に永井荷風の書斎が移築・復元された際に作成された。



室内の小物などはレプリカ

 永井荷風(1879〜1959年)は、明治・大正・昭和期の小説家。1946(昭和21)年に市川に引っ越してきた。

 市川での生活をつづった随筆集『葛飾土産』には、「戦災の後、東京からさして遠くもない市川の町の附近に、むかしの向嶋を思出させるやうな好風景の残つてゐたのを知つたのは、全く思ひ掛けない仕合せであつた。」と記されている。

 戦火に追われて、また、昔懐かしの風景がまだ残っているということで市川で晩年を過ごした永井荷風。電車に乗って東京へ行き、浅草などで遊んでから、市川に帰ってくるという日々を送っていた。

広報いちかわ11月4日号より

森 真希 2022/08/22



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