市川大百科事典 や 谷津 やつ

谷津 やつ

 台地の縁にある、谷状の小さな湿地。かつては水田として利用されていた。

自然とかかわり豊かに暮らすより


 千葉県では谷津(やつ)・谷津田(やつだ)、神奈川県・東京都では谷戸(やと)、東北地方では谷地(やち)と呼ばれることが多い。

 千葉県北西部の下総台地については、かつて広大な海の底だったが、氷河期に海面が低下した。このときに平坦な陸地が侵食されて、深い谷ができた。
 温暖だった縄文期に、海面が上昇。海が谷の中に進入し、複雑に入り組んだ入り江を形成した。その後、海底が干上がって、谷底に堆積物による平坦な低地が作られ谷津が形成されたという説がある。

 市川市内には、長田谷津(大町公園自然観察園)とどうめき(道免き)谷津(小塚山公園)がある。


長田谷津
どうめき(道免き)谷津

参考資料


    森 真希 2022/08/10


    Powered by Blogger.