市川大百科事典 さ サイゼリヤ1号店教育記念館 さいぜりやいちごうてんきょういくきねんかん

サイゼリヤ1号店教育記念館 さいぜりやいちごうてんきょういくきねんかん

 市川市八幡2丁目6−5にある、イタリアンレストラン「サイゼリヤ」の1号店跡地。


 サイゼリヤの創業者は正垣泰彦(しょうがき・やすひこ)氏(現在は、代表取締役会長)。

 1967年、正垣氏の父親が買い取った、元はフルーツパーラーだった店舗で開業。なお、店は2階で、1階は八百屋だった。フルーツパーラーを洋食店に変えて、店名は「サイゼリヤ」とした。当時、正垣氏は大学4年生。

 開店から9カ月後の1968年、やくざ同士のけんかが原因で火事が起こり、店が全焼した。

 店の経営を断念しようとしたところ、正垣氏の母親の「良かったね。せっかく火事になったんだからもう一回やりなさい」という言葉で、イタリア料理で再出発することになった。

 当初は閑古鳥状態だったが、メニューの価格を7割引きにしたことで行列ができるほどの人気店になり、店舗も増えていった。2021年8月期で、店舗数は1553(国内1089、海外464)。


 2000年に1号店は閉店したが、地元の人たちが保存会を結成し、サイゼリヤ1号店教育記念館として残されている。正垣氏は、「成長発展する会社はその姿をどんどん変えていくから、1号店などいつの間にか消えていくもので残すものではない」と1号店の保存には反対の意見を述べているが、保存会の趣旨は理解しているとのこと。






参考資料


    森 真希 2022/08/22


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