市川大百科事典 常夜灯 じょうやとう

常夜灯 じょうやとう

 常夜灯公園(市川市本行徳33-1)内にある、市川市指定有形文化財。

 1812年(文化9年)に、航路安全を祈願して常夜灯が建てられた。当時は寺社参詣が流行し、成田山新勝寺に参詣する人も多かった。
 成田参詣に出かけるルートに、日本橋小網町から出ていた行徳船(もともとは行徳塩田で塩を運ぶために使われた船)で小名木川・新川を通り、行徳で下船して陸路を行くというものがあった。旅人のために、常夜灯には明かりがともされていた。

 歌川広重(三代)による明治の浮世絵「成田土産名所尽」(1890年作)にも描かれている。

成田土産名所尽 行徳新河岸市川



森 真希 2022/07/21




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