【実践! キャリア・シフト】新規就農とローカルビジネス

 農業には、「豊かな自然とスローライフ」といったのんびりしたイメージが一般的に伴います。
 ただ、卑近な例ですが、自宅の庭の小さな畑も大雨や虫、鳥にやられてしまい、収穫にこぎつけるまでに一苦労だったという経験がありました。

家庭菜園も大変です!

 ですから自然を相手にする農業は、大変な仕事ではないかと思ってきました。
 さらに、会社員のように毎月給料が渡されるのではなく、収入も不安定です。

 その一方で、大町梨街道には「梨御殿」と思しき大きな家を、多数見かけます。
 取り扱う野菜や果物によってかなり異なるのかもしれませんが、大変な分、実りも大きいのが農業なのかもしれません。

 『クラナリ』では、【実践! キャリア・シフト】特集で、市川の新規就農者に取材したいと考えてきました。

 大きな理由の一つが、農地という土地が必要な職業であること。
 最近では水耕栽培も増えてきているようですが、まだまだメインは土地ではないでしょうか。土地は持ち運びできないので、ある意味では「土地に縛られる」わけです。この点が、「あえて市川でローカルビジネス」という『クラナリ』のテーマと大きく合致します。

 同時に、先祖代々の土地を持たない新規就農者にとって、農地や農機具、資金、住居などを新たに取りそろえるのは大変ではないでしょうか。どうやって農業に必要なものを取り揃えていったのか、紹介したいと考えました。

 農地については、「農地法」という法律があります。農地は自分が所有していても、勝手に売り買い・貸し借りはできません。市町村の「農業委員会」の許可が必要です。
〇市川市農業委員会
http://www.city.ichikawa.lg.jp/agr01/1111000013.html

 また、農業技術を習得するプロセスとして、以下の3つがあるようです。
〇農業大学校・農業の専門学校で学ぶ
〇農業法人で研修する
〇自治体の研修制度を利用する

 千葉県だと、東金市に千葉県立農業大学校があります。
〇千葉県立農業大学校
https://www.pref.chiba.lg.jp/noudai/

 もう一つ、農業には販路という課題があるようです。
 以前に市川市の大洲防災公園の朝市を担当している方に取材をしました。その際、野菜などの生産地である旭市が東日本大震災に被災し、支援のために始めるようになったと聞いています。
 生産者と消費者をつなぐということも、重要なのかもしれません。

 テレビ朝日系の番組「人生の楽園」では、定年などで退職して農業を始めた人が紹介されています。その多くが、地方移住とセットという印象です。
 市川での新規就農はどうでしょうか。現状について聞いていきたいと考えています。

市川市での農業漁業の従業者数は0.07% 「平成26年 産業大分類別民営事業所数」より


 上のグラフは、民営事業所で働いている従業員の割合です。
 
Powered by Blogger.