だったら市川市のどこで湧き水が出ているのか問題 その1
2018年に始まった『クラナリ』は検証・探求するサイトではありません。素人である『クラナリ』編集人が右往左往する姿をただ面白がるサイトなので、不正確な情報が含まれている可能性が多々あります。
そんな『クラナリ』の中でも無知をさらけ出して恥ずかしいのが、「江戸川の下流で湧き水が出ているのか問題」シリーズ。江戸川の中でボコボコと水が湧き出している様子を目にして、「こんなところで湧き水?」とつい思ったのが始まりです。
そんな湧き水(湧水〈ゆうすい〉)については、台地の崖の近くや丘陵の谷間などから湧き出している地下水です。湧き出す場所で2つのタイプに分けられていました。
崖線(がいせん)タイプ
崖線とは崖が連続しているところで、台地・段丘の崖の前や下から湧き出す湧き水が崖線タイプ。
土にしみ込んだ雨水が、水を通さない地層との境目から出てきます。
谷頭(こくとう)タイプ
谷頭は、浸食が進んだ谷の突き当たり(一番奥)です。谷頭で地下水面が地表面と交わり、地下水が湧き出します。
崖線タイプの湧き水は、地層と関係が深いようです。千葉県北部の地層は、以下のようになっています。
関東の地層といえば、なんといっても(?)「関東ローム層」ですが、山地がなく全体的にほぼ平坦な千葉県の地形とは関係はないそうです。海や川が、地形を作ったとのこと。
ローム層とは本来土壌学用語で、粒の粗い砂と細かい粘土の混ざり合った土のことですが、横浜や東京周辺の台地でひろく見られる赤土は、「関東ローム層」と呼ばれるようになりました。地形との関係でいうと、関東ローム層は台地の上を覆っているだけで、平坦な地形をつくったのは関東ローム層ではありません。地形面(平坦面)をつくったのはその下の地層です。
『東京の自然史を歩く』著:久保純子 創元社
湧き水については、地表から浸透した雨水が、重力に引っ張られて関東ローム層を通って、常総粘土層で止まると、浅いところにたまる地下水(宙水〈ちゅうすい〉)となります。
そして、常総粘土層をゆっくりとしみ込んだ雨水は、木下(きおろし)層という砂の多い層で地下水として流れ、崖や谷から出てきています。
「江戸川の下流で湧き水が出ているのか問題」シリーズですでに紹介していますが、環境庁のサイトでは市川市内の湧き水は以下の7カ所とのこと。
○羅漢の井(らかんのい) 市川市国府台3-9 里見公園南側の斜面にあり、弘法大師のいわれのある湧水。
○弁財天神社(べんざいてんじんじゃ) 市川市堀之内1-20 境内にある池の中に滲み出している。
○名称なし 市川市稲越町301地先 斜面地の下の窪地に滲み出していて厳島神社の池に導水している。
○弁天池公園(べんてんいけこうえん)市川市曽谷2-33 公園北側の湿地から、公園内の池の中に滲み出している。
○七面神社(しちめんじんじゃ) 市川市曽谷3-11-1 境内にある池の中に滲み出している。
○大町自然観察園(おおまちしぜんかんさつえん) 市川市大野町4丁目 公園の北東端から滲み出しており、湧水が湿地を作り出している。ホタルが生息している。
○美濃輪の湧水(みのわのゆうすい)市川市北方3-23-34地先 土地区画整理で整備された、湧水の池と水路。
○弁財天神社(べんざいてんじんじゃ) 市川市堀之内1-20 境内にある池の中に滲み出している。
○名称なし 市川市稲越町301地先 斜面地の下の窪地に滲み出していて厳島神社の池に導水している。
○弁天池公園(べんてんいけこうえん)市川市曽谷2-33 公園北側の湿地から、公園内の池の中に滲み出している。
○七面神社(しちめんじんじゃ) 市川市曽谷3-11-1 境内にある池の中に滲み出している。
○大町自然観察園(おおまちしぜんかんさつえん) 市川市大野町4丁目 公園の北東端から滲み出しており、湧水が湿地を作り出している。ホタルが生息している。
○美濃輪の湧水(みのわのゆうすい)市川市北方3-23-34地先 土地区画整理で整備された、湧水の池と水路。
市川市内の湧き水がある箇所のほとんどが台地の斜面、つまり崖でした(赤い丸が湧き水の出ている地点)。そのため崖線タイプに分類されると考えられます。もちろん、あくまでも素人考えです。
![]() |
| 出典:国土地理院地図 |
■主な参考資料
東京の特徴的な自然の代表例
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kankyo/02-02-28siryou2-3-1-
・武蔵野台地は関東ローム層(※)が堆積し、水を地下に浸透しやすい(水を得にくい)という地質的な特徴がある。
※関東ローム層:富士山や箱根山から降り積もった火山灰と砂などで形成された粘土質の土壌が堆積した地層で東京の台地、丘陵地などに広く分布。
北総台地における常総粘土層の深度分布に関する研究
https://www.pref.chiba.lg.jp/wit/chishitsu/nenpou/documents/ar2010chishitsu009.pdf
常総粘土層は,千葉県北部から茨城県南部にかけての台地において,関東ローム層直下に広くみられる火山灰質の粘土層であり,上位の関東ローム層および下位の砂層と比べて透水性が悪い。
北総台地において冠水が起きやすい場所を把握するためには,常総粘土層の分布と関東ローム層の厚さを調査する必要がある。
都市化に伴う台地の湧水水質の変化
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ajg/2003s/0/2003s_0_000027/_article/-char/ja/
研究対象地域は近年の都市化によって台地上で大幅な土地利用変化が生じている千葉県の下総台地北西部である.
本地域は標高15~30mの台地面と樹枝状に入る谷の沖積低地(標高2~9m)からなり,両者は急斜面で接する.台地面は,北部は下総下位面,南部は下総上位面に区分され(杉原1970),緩く北方へ傾く.上位面と下位面の標高差は3~5mほどであり緩斜面で接する.三谷・下総台地研究グループ(1996)が指摘する坂川‐手賀沼構造帯も地域内に存在する.
湧水は上記の谷沿いに見られるが,湧水地点の高度および台地面との比高は多様である.台地の地層は下位より上岩橋層・木下層・常総粘土層(北部では中位~下位に龍ヶ崎砂層が分布)・武蔵野/立川ローム層となり,湧水の帯水層は武蔵野ローム層下部,龍ヶ崎砂層,木下層上部砂層である.
下総台地北西部における湧水の「基底水質」形成過程 ~台地の構成地質の化学的風化
https://www2.jpgu.org/meeting/2004/pdf/h068/h068-002.pdf
産総研地質調査総合センターの公開する Linked Data
https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/facies/m1260_f012.html
常総粘土の層厚は,“硬砂”の分布する地域では厚く最大6m程度に及ぶが,それ以外の地域では数10cm~2m程度である.
千葉県の代表的な湧水|環境庁
木下層の砂岩|バリアー島の内湾側
https://www.dainippon-tosho.co.jp/nature_guide/12Chiba/12014.html
https://www.dainippon-tosho.co.jp/nature_guide/12Chiba/12014.html
「古東京湾」の東側には、防波堤のように細長く砂が堆積してできたバリアー島が存在しました。





Leave a Comment