市川大百科事典 つ 辻切り つじぎり

辻切り つじぎり

 悪霊や悪疫が村(地域)の中に入って来ないように願う行事。わらで作った大蛇を村の入り口にある木にかける。起源は不詳。

 「辻切り」という名称の行事では、千葉県内で市川市、船橋市、佐倉市、八千代市で現在も行われている。

 道切り(みちきり)とも呼ばれ、注連縄(しめなわ)を張ったり、草履(ぞうり)を供えたりする場合もある。

 国府台辻切り(こうのだいつじぎり)は市川市指定文化財。

わらで作った大蛇
木札には「塞三柱大神(さえのみはしらおおみかみ)」、「町内安全」

 塞三柱大神は、次の三柱。

八衢比古神(やちまたひこのかみ)
八衢比売神(やちまたひめのかみ)
久那斗神(くなどのかみ)

 外部から邪霊が侵入するのを防ぐ神で、道祖神として信仰を集めた。


国府台天満宮内の立て札



参考資料


森 真希 2023/03/08


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