市川大百科事典 の 農具市 のうぐいち

農具市 のうぐいち

 農作業道具や生活用具を物々交換のような形で売買した市。日本各地の神社で開かれていて、千葉県では船橋市の意富比神社(おおひじんじゃ)、南房総市の天満神社。また、新潟県南魚沼市の一宮神社、群馬県富岡市の蛇宮神社、徳島県吉野川市の寺社など各地の神社や寺で農具市の案内がされている。

 神社や寺のお祭りのときに、人々が多く集まるので、行商人もやって来て市を形成したと考えられる。
 葛飾八幡宮の例大祭の時期に合わせて開かれていた農具市の別名が、ボロ市である。
市川歴史博物館で撮影

 『図説 市川の歴史 第二版』によれば、1930年(昭和5年)のボロ市だと、境内には269店舗、その周辺には645店舗の出店があった。「ヘビ女・大人十銭・小人五銭」と看板に書かれた見世物小屋も出店していた。


森 真希 2022/07/08




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