市川大百科事典 て 手児奈霊神堂 てこなれいじんどう

手児奈霊神堂 てこなれいじんどう

 市川市真間4-5-21にある霊堂。



 手児奈(てこな)という美しい女性が、現在の市川真間に住んでいたという伝説が残っている。

 手児奈を巡って現地の男性たちが争い、うわさを聞きつけて都からも旅人がやって来ていた。手児奈は自分のために男たちが争うことを悲しみ、海に身を投げ、浜に打ち上げられた手児奈が葬られたのが手児奈霊神堂という伝説がある。
 今は住宅街の市川真間は、この頃は海岸だったようで、手児奈霊神堂の敷地には松がある。


 奈良時代の歌人で「田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ」という歌を詠んだ山部赤人(やまべのあかひと)は、手児奈の歌を残した。

 現在、手児奈は安産の神様として信仰されている。


森 真希 2022/07/08




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