市川の「谷」を見に行きました 国分谷編

 市川に谷があることをご存じですか?

 「谷」という字を目にすると、山と山の間の低地をイメージします。
谷といえばこれ!(グランドキャニオン 写真/ゆん)

 市川の「山」といえば「真間山」があるものの、この高さで「山」と呼ぶのかと、ちょっと疑問に思うところも。

 ただ、自然博物館が作成した以下の図のように、「国分谷」と「大柏谷」というものが存在するらしいのです。
市川自然博物館だより81号より

 山もあるのかわからない市川の谷を探しに、そして過去に「全国一汚れた川」と呼ばれていた春木川の様子を見るために、国分川と真間川が合流するところからさかのぼって、春木川を経由し、国分川から春木川が分岐する場所を見に行くことにしました。

真間小学校の横を流れる真間川。桜がちょうど見頃

真間川に流れ込む国分川(写真左側が国分川)

真間川に流れ込む国分川(国分川の上から見たところ。奥を左右に流れるのが真間川)

春木川排水機構。ここで春木川が国分川に合流

春木川。川? 溝?

春木川の横にある市川昴高等学校

春木川の横には果樹らしき木が

手前が春木川で奥が果樹園らしき土地
  ここの辺りが国分谷のはずなのですが、春木川の左右に小高い土地は見当たりません。そしてとうとう、緑地へと到着。

ところどころ金網が張ってある

写真右側が春木川で、左側が国分川調節池緑地

金網の先に春木川の上流が……

しかし、立ち入り禁止

西に移動し、国分川をたどって春木川との分岐地点を目指す

右の金網は千葉商科大付属高校のテニスコート。ここからは松戸市

 堀之内橋までやってきたのですが、国分川から春木川が分岐するところは見られませんでした。
 
 春木川については、においなどもなく、「全国一汚れた川」の汚名返上です。高低差が少ないようで、水がよどみがちなのかもしれません。そのために、濁りやにおいが発生しやすい状況なのではないでしょうか。
 そして、幅が狭いため「川」というより「溝」という印象。

 また、国分谷という「谷」と実感できる場面もありませんでした。
 市川自然博物館だより64号によれば、氷河期に形成された谷が起源とのこと。その後、長い時間をかけて谷が土砂などで自然に埋まっていって、現在のような地形になったそうです。
 この下には、何が埋まっているのでしょうね。
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