「企画立案ワークショップ」以前の「市川での生業のつくり方会議」の必要性

市川で暮らしと生業をつくるLab(クラナリラボ)」では、過去に2回、企画立案ワークショップを開催しました。

今年7月にもワークショップを行う予定でしたが、私自身の環境の変化、仕事や子育てでの発見などから、「市川での生業のつくり方会議」と方向性を変えることにしました。

1 ライフサイクルに合わせて働き方を変える人が増えている

ここ数カ月の間に、私の周囲にはライフサイクルに合わせて働き方を変えた人が少しずつ現れています。

40代までバリバリ働いてきたのだけれど、「若い頃ほどがんばれない自分」を実感して、リセットすると決めた人。
家族のために仕事から離れたけれども、また働き始めた人。

そのような人を精力的に探したわけではないので、いろいろな方面に声をかければ、もっと現れるに違いありません。

仕事を再開した女性の体験談を多数集めているのが、以下のサイトです。

日本女子大学 現代女性キャリア研究所 女性のセカンドチャンス経験事例
http://search.riwac.jp/secondchance

いくつかの体験談を読んで、大変ではあるが誰だってゼロ地点から働き直せるし、特別な能力や経歴、資格はいらないのだと思い知らされました。

2 「働き方を変えた人」「働き方を変えようとしている人」が集まっただけでは、すぐに空中分解

働き方を変えた人、変えようとしている人が増えているからといって、ただたくさんの人を集めても、仕事が生まれるわけではないと実感したことがありました。

それがなぜかPTA。

クラナリラボとPTAは歴史も意義も異なるのですが、さまざまな経歴の人が集まって仕事をしようという点は同じ。
この共通点のおかげで、本来の意義を失ってブラック化するリスクがクラナリラボにもあるし、そもそもPTAとは違って義務感や子どもという人質(?)がないのですぐに空中分解するでしょう(PTAから学んだ「なんとなく人が集まって仕事をする」リスク)。

3 「なぜ市川?」「なぜ生業?」「なぜライフサイクル?」を掘り下げる会議の必要性

クラナリラボでは、2回の企画立案ワークショップで、複数(3名以上)でコラボ企画を作ったり、進め方を検討したりしてきました(「市川で暮らしと生業をつくるLab」企画立案ワークショップのご案内第2回「市川で暮らしと生業をつくるLab(クラナリラボ)」企画立案ワークショップで検討する企画)。

私自身、ワークショップではさまざまな発見があって、おもしろい経験だったのですが、「まずコラボ企画ありき」には無理があると悟りました。空回りというか、地域に求められる仕事は生まれないのではないかと思うようになりました。

市川で暮らしと生業をつくるには
第1段階で「なぜ市川?」「なぜ生業?」「なぜライフサイクル?」を掘り下げておく。
第2段階で、「市川にはどんな場(場所ではなく)が必要か?」「新しい価値は生まれるか?」を検討する。
第3段階で、企画が生まれる。

このようなステップが必要ではないでしょうか。

第1段階の「なぜ市川?」を私なりに考えるために、「いちかわ広報委員会(非公式)」プロジェクトを始めました。

企画立案以前の学びのための「市川での生業のつくり方会議」。
この会議に興味がある人がどこかで集まってもいいし、フェイスブックやツイッターを利用して会議を行ってもいいでしょう。

ここ市川市でも、ライフサイクルに合わせて働き方を変える人が増えていると予想できますが、性急に企画を立てて仕事をつくろうとはせず、互いに学びを深め合う、緩い関係性が大事だと考えています。

○関連書籍

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