もっと楽しくPTAの広報紙を作るには? その9 効率化への提言

世の中の仕事は、次の4つに分けられます。

1 自分にとってやりがいがあるし、周囲からも感謝される仕事
2 自分にはやりがいがあるが、周囲からはあまり必要とされていない仕事
3 自分はやりたくないけれど、周囲からは感謝される仕事
4 自分はやりたくないし、周囲からも必要とされていない仕事

私はPTAの委員になって3年目ですが、委員会にはズバリ「4 自分はやりたくないし、周囲からも興味を持たれない仕事」が満ちあふれているのではないかと推測していました。

嫌なことを「やるべき」「がんばらなくちゃ」と思い込んで、我慢してやっていると、イライラしたり、どうしようもなく心が疲れてしまったり……

子どもに向けるエネルギーも奪われていき、何のためのPTAだかわかりませんよね。

では、どうしたらいいのでしょうか?

答えはシンプル。
「4 自分はやりたくないし、周囲からも興味を持たれない仕事」を減らして、最終的にはなくしてしまえばいいのです。

その代わりに、「これをやりたい!」ということを増やして、仕事を入れ替えます。
すると、PTA委員という役目にも充実感が生まれると思います。


ただ、委員になったメンバーの思いは、それぞれ違うはずです。

渋々引き受けた人、委員決めのあの雰囲気が嫌でつい手を挙げてしまった人、ほかの委員会の仕事よりも向いているかもしれないのでやってみた人、やる気満々の人。

「私はPTAの仕事がよくわからないし、別にやりたいわけでもないから、やる気のある人にやってもらおう」
「やりたいことが自分にはあるから、もっと仕事量を増やして、他の委員にも分担してもらおう」

このような考え方は、ちょっと変じゃありませんか?

 メンバーの思いを尊重したうえで、バランスよく仕事を割り振ることが、PTAの委員会の課題かもしれませんね。

それから、広報委員会には、やたら「正しさ」を振りかざす人がいました。自我があふれている……

そもそも、世間の認識として、広報とは裏方の仕事。
広報紙に出てくれた人が後で嫌な思いをしないように心を配る必要があるはずです。

話はそれますが、以前、麻生太郎元総理大臣が「未曾有」を「みぞうゆう」と読んで大きな話題になり、Tシャツまでできました。
読み違えなどは恥ずかしい出来事として、後々まで影響するものです。

広報紙にコメントなどを寄せてくれた人が、文章内で固有名詞を間違っていたり、慣用句を誤解していたり、誤りがあったら印刷物として後々まで残ります。
麻生氏のようにバカにされることはないでしょうが、さすがに恥ずかしい思いをするかもしれません。

そうしたことが起こらないように、広報委員は文章をチェックするのです。

たまに広報委員の中で「このほうが日本語として自然」などと言って文章を修正しようとする人がいます。
正直、単なる主観。偏見とも言い換えられます。

他人の文章に自分の正しさを押し付けるのではなく、漢字辞典などで常用漢字かどうか、そしてネットなどで正式名称かどうか、きちんと調べて、客観的な正しさ、世の中的な常識を反映させるのが広報の仕事だと考えています。


学校によって違うでしょうが、私の子どもの通う小学校では「教員はPTA活動に基本的にはなんでも協力する」というスタンスでした。
そのため、PTA広報紙で「卒業記念に、6年生の手書き文字を載せよう」なんて企画が持ち上がると、不登校の児童の自宅まで担任の教員が手書き文字のための用紙を持って往復することになるのだとか。
こうした話を聞いて、「広報紙のために、そこまでやってもらう必要はあるのかな」と胸が痛んだ次第です。

最後に、PTAの広報委員をおよそ2年にわたってやってきました。あまりにも非生産的な作業が多かったために、「生産的なことがやりたい!」とプライベートで「いちかわ広報委員会(非公式)」という活動も始めました。

また、効率化を提言する「PTA広報紙作業の進め方」もまとめました。





来期は委員にならずに済むように、努力したいと思っています。やれやれ。
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