JR総武本線江戸川橋梁は何回架け直されているのか問題

 JR総武本線江戸川橋梁には、1日当たり、何本の電車が通るのでしょうか。

 ネットで検索しても出てこなかったので、JR市川駅の時刻表を見ながら数えました(アナログ)。
 平日は、快速が282本。各駅停車が462本。計744本。なお、「1、2、3、4……」と指を折って数えているので、絶対に間違っていますなんとなく744本です。

 ここに成田エクスプレス(1日56本)などの特急列車、貨物列車も加わるので、ざっくり1000本くらい通っていると考えていいのではないかと。
 そんなにたくさんの電車が毎日のように通れば、当然、橋にも負担がかかるでしょう。

 現在、JR総武本線江戸川橋梁では工事が行われています。


 京成電鉄江戸川橋梁については、古い橋の横に新しい橋が架けられました。
 1974(昭和49)年に、江戸川の下流側に新しい橋が建設されました。このときに線路が2.2メートルかさ上げされたそうです。そして1980(昭和55)年に橋が完成したときに、線路は高架橋になったとのこと。

 JR総武本線江戸川橋梁については、架け直しではなく、補修しているという印象です。
 今回は、JR総武本線江戸川橋梁が何回架け直されているのかを調べてみました。

  江戸川に最初に架けられた鉄道橋梁と推測しているのが、総武鉄道(明治40年に国有化、今の総武線)の江戸川橋梁で、1894(明治27)年のことです。

 ちなみに、1905(明治38)年には、木造の江戸川橋(今の市川橋)が架けられました。鉄道橋が先だったのですね。
※江戸川区郷土資料室の資料だと1904年(明治37年)
江戸川区郷土資料室 見学のしおりより


 総武鉄道の江戸川橋梁は、1907(明治40)年にイギリスのBRAITHWAITE KIRK 社製になったようです。資料によると、1926(大正15)年に撤去されたとのこと(撤去した後の記録はなく……)。当時の橋が、茨城県の五霞町にある中の島公園に展示されています。
歴史的な鋼橋・ポニー型トラス橋についてより

 現在のJR総武本線江戸川橋梁は、1972(昭和47)年に完成しています。

総武本線江戸川橋梁 1972/5/31完成
目的:鉄道用橋梁
左岸: 千葉県市川市市川南三丁目地先 13.04KM地点
右岸: 東京都江戸川区東小岩三丁目 13.054KM地点

[管理者] JR東日本
[幅員]  23M
[橋長]  411.5M
[橋台の基礎構造] 場所打ち杭
[桁構造の型式] 鋼構桁


 「橋台」は橋の土台に当たる部分です。「桁」は電車などが通る水平の部分で、丸太橋が起源なのだそうです。

橋を学ぼうより

 下の写真からわかるように、JR総武本線江戸川橋梁はトラス橋で、正三角形が組み合わせっている「ワーレントラス」という構造になっています。


 今回のテーマ「JR総武本線江戸川橋梁は何回架け直されているのか問題」については、当初は「情報がすぐにヒットするだろう」と軽く考えていたのですが、実際に調べてみると、大苦戦という結果となりました。
 現時点では、「3回」と推測しています。

1894(明治27)年→1907(明治40)年→1926(大正15)年→1972(昭和47)年





■主な参考資料
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