勝手にパワースポット番外編 川はパワースポット。だから「ゴミを持ち帰って運気アップ!」
ジブリ映画「千と千尋の神隠し」では、ハクという少年が登場します。本当の姿は琥珀川という川の神様。川が埋め立てられて、神様は名前と行き場をなくし、湯婆婆という魔女に支配されていました。
「千と千尋の神隠し」のハクのように、古来、日本では川の神様がいると考えられ、「水神」として祭られてきました。
江戸川沿いでは「水神宮」を2カ所確認しています。
旧江戸川沿いの湊水神宮 |
国府台にある江戸川沿いの水神宮 |
川は農業・生活用水であるとともに、舟で荷物を運ぶための水路でもあり、子どもたちの遊び場でもありました。
人々が生きていくために必要だった川。
同時に、川は多くの命を奪ってもいきました。
洪水が起これば、人は流され、田んぼは水浸しになって稲がダメになってしまいます。
市川はもともと低湿地が多かったため、たびたび水害に見舞われていたようです。
親しまれるとともに、恐れられる存在が川の神様だったのかもしれません。
ところが、高度成長期に川には生活排水や工場排水が流れ込み、汚染が進みます。市川市内を流れる春木川については、「全国一汚れた川」としてテレビなどでも紹介されていたようです。
「千と千尋の神隠し」には、ヘドロだらけで自転車などが不法投棄された川の神様「オクサレ様」も登場していました。
経済成長を絶対視する世の中になり、自然環境への感謝といった精神性は薄れてしまったのではないでしょうか。
親しまれることもなく、恐れられることもなく、私たち人間の生活と川は切り離されていったのです。
現在では下水道が整備され、水質は少しずつ元に戻っているのかもしれませんが、私たちの精神性というものは薄れたままかもしれません。
それが表れているのが、江戸川河川敷のゴミ捨て場。設置しているゴミ箱に入り切れなくて散乱している白いポリ袋や、ゴミ箱の横に立てかけてある廃棄自転車を、本日、目にしました。
風が吹けば、ゴミは川にまき散らされるでしょう。
川の神様がいる水辺にゴミを散らかして帰るのは、恐ろしく運気を下げる行為。
本来、清めに使われる水を汚すとは、なんだか健康運に影響を及ぼしそうです。
さらに、もはや大量生産・大量消費の時代は終わり、自然環境に負荷をかけない生き方が今のスタイルだとされています。
水辺でリフレッシュしたのならば、ゴミは持ち帰って、地域のルールに従ってスッキリ処分したいところですね。そのほうが暮らし方としてもスマートではないでしょうか。
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