【撮影レポート】木のぬくもりがあふれる、落ち着いた空間がJR本八幡駅近くに出現「co,do motoyawata」

 JR本八幡駅周辺というと、どこか雑多で、せわしない雰囲気。その駅から徒歩3分という立地に、木のぬくもりがあふれる、落ち着いた空間が現れました。




 会員制コワーキングスペース「co,do motoyawata」。

 「私たちもここから一緒にスタートアップしたいと思っているんです」と話す矢路川結子さん。「地域の台所 発酵×スパイス食堂  Yajikko Kitchen」を経営しています。
 自分の店舗がJR本八幡駅から徒歩6分の場所があるのに、どうしてco,doの運営も始めたのでしょうか。

一番左奥が河野直さん、その隣が矢路川結子さん

 もともと会社員だった矢路川さんは、地域の役に立つ仕事をしたいと考え2013年にフードコーディーネーターとして独立。コンセプトは「こころ」と「からだ」を笑顔にする食・空間の提供をすることです。地域で仕事をしていく上で3つの目標を作りました。1つが「こころ」と「からだ」が笑顔になる食を体感してもらうための店舗経営、店舗へ通う事ができない人や自宅でも笑顔がたくさんあふれるよう物販事業、もう1つが、より多くの人へ届くように食のスペシャリストの養成です。1つ目の目標は、Yajikko Kitchenの開店によってすでに達成していました。

 「今回、サエキけんぞうさんとご縁がつながって、co,doの運営とともに、以前から目標にしていたスクール事業も始めることになったんです」

 サエキけんぞうさんは、市川市在住のミュージシャン。co,doが建つ土地はサエキさんが以前から所有していて、古いアパートが建っていました。このアパートを取り壊し、新たに建物を建築するに当たって、どうやら収益性ばかりを重視していなかったようです。

 通常、駅から徒歩3分に広い土地があるのならば、部屋数の多い高層マンションにしがちです。
 ところが、co,doは木造の平屋。サエキさんの祖父が暮らしていた古民家を再建築したとのことで、移築や耐震補強などで費用もかかりそうです。
 そこにどんなこだわりがあったのでしょうか。この疑問については、サエキさんご本人に改めて聞きたいと思います。

 矢路川さんは、自分の目標を周囲の人にも伝えていたところ、人と人との縁がつながっていって、サエキさんがこの場所で表現しようとしたことと結びついたようです。さらに、矢路川さんと同様に「市川市で新たな事業を始めたい」という人をサポートする場にする形で、発展していったようです。

 「本八幡のホットスポットとなるような大切な場を作っていくには私の力だけでは足りないと考え、同世代の起業家として親しくしていた『つみき設計施工社』の河野直さんと、『伊藤海苔店』の四代目で『まるに商店』を立ち上げた伊藤信吾さんに声をかけ、3人で団体をつくり、運営することにしました」

 3人で会員制コワーキングスペースを運営しようという話になったのは、半年ほど前のことです。それから今日まで、コンセプトや運営方法などを話し合ってきたのだそうですが、すべてをガチッと固めたわけではありません。

 「会員になりたい人とお話ししながら、このスペースの使い方やルールなどを検討しようと思っています」

 最大では30名が利用できる広さのスペースなのですが、最初は10名だけを募集することにしたそうです。

 7月8日(月)は内覧会が開催されていました。
市川市産業振興課の人も内覧会に参加

 参加者の1人は、駅近でダイエット教室を開きたくて、その候補地としてco,doを見に来たそうです。いきなり自分だけで部屋を借りるよりも、コワーキングスペースならば初期投資も固定費も少なくて済みます。「いつかは路面店を持ちたいんです。ですから、今の時点ではコワーキングスペースで生徒さんを集めながら、店舗も探したいですね」と話していました。

 この女性の話を聞いていた河野さんは「うーん、それだったらミスマッチングかもしれませんね」と、率直に答えていました。コワーキングスペースの利用者として想定しているのは、パソコンでの事務作業やクライアントとのミーティングなどを行う場所を、自宅以外で持ちたい人なのだそうです。
 確かに、パソコンを使っている隣で、ダイエット教室の話し声や足音が聞こえてくると、作業がはかどらない気がします。
 「教室として使ったり、エステやマッサージなどの施術を行ったりしたいというニーズがあることはわかりましたので、それに対応できるスペースも新たに検討したいですね」と河野さんは話していました。

 コワーキングスペースとして、会員が気持ちよく使える。
 一人でオフィスを借りるよりも安く済むから、スタートアップしやすくなるし、仲間もできる。
 さらにはco,doという場所とともに起業内容にも注目してもらう。
 こうしたことを、運営者として重視しているようです。

 「実際にいらしていただいてco,doの世界を体感してほしいのが1番です」と矢路川さん。
 まずはこの空間に足を踏み入れて、ゆったりとくつろいだり、隅々まで見て回って好奇心を満たしたりするのもいいですね。『クラナリ』は、これからco,doがどのように進化していくのかが、とても楽しみです。
縁側と踏み石、そして野性味あふれる庭

明かり窓からの光が優しいですね

石庭のような……

たっぷりの緑


〇会員制コワーキングスペース「co,do motoyawata」内覧会
 7月19日、 7月23日 いずれも11:00~15:00
※イベントページ
https://www.facebook.com/events/359839631372917/?event_time_id=359839634706250

複合商業施設「MOTO.8(モトッパチ)」の奥にあります

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