「古本屋カフェ アトリエ*ローゼンホルツ」で、あきのかなこさんの作品展が開催! 6月末日まで



 授業中も休み時間も放課後も、ずっとノートにイラストを描いている女の子……
 そんな少女の雰囲気をまとったあきのかなこさんの作品展が、古本屋カフェ アトリエ*ローゼンホルツで開催されています。

 「ぜひ、原画を見ていただきたいです」とあきのさん。
 これまで各地の手づくり市でも出品してきたのですが、搬入やスペースの関係でシールなどに加工したものしかお客さんに見てもらえませんでした。

 今回はスペースをいっぱいに使って、小指ほどの小さな原画や模造紙くらいの大きさの原画、そしてイラストができるまでの過程の説明図なども展示されています。
アトリエ*ローゼンホルツの見取り図は、大きな原画


制作過程も紹介

シールやポストカードなどは購入可
外の塀には「妖怪、お持ち帰りできます」の張り紙も


 テーマの「はらぺこ妖怪」のイラストは、半年ほどかけて描かれたもの。
 「江戸時代に描かれた妖怪の絵の本を図書館からたくさん借りてきて、妖怪の勉強をしながら描いていきました」
 制作期間、彼女の部屋の中は妖怪だらけだったのでしょうね。うーん、シュールです。

原画の妖怪には、一つひとつに説明が


 アトリエ*ローゼンホルツでは、原画ならではのタッチや紙の質感、色鉛筆の濃淡が楽しめます。絵の細かさに見入っているお客さんもいました。

玄関では妖怪がお出迎え

妖怪絵巻の展示




 はらぺこ妖怪と古い屋敷という絶妙なコラボレーションの「はらぺこ妖怪やしき」。
 あきのさんがアトリエ*ローゼンホルツに滞在している日もあるので、サイトにアップされているカレンダーをチェックしてから足を運んでください。

〇古本屋カフェ アトリエ*ローゼンホルツ
http://blog.livedoor.jp/licht1989-atelier/

 ところで。
 ふんわりした印象とは違って、1日のほとんどすべてを作品作りと販売だけに没入するという生活をあきのさんは送っているそうです。
 そんなあきのさんだからこその魅力があると、佐藤さんは話していました。
 「バイトとかけもちしているような生活をしていたら、ここまでの完成度にはならなかったと思うのよ」と佐藤さん。あきのさんのストイックな態度にほれ込んで、今回の作品展を企画したとのこと。

 佐藤さんがあきのさんと出会ったのは2013年3月頃で、雑司ヶ谷(東京都豊島区)の鬼子母神で開かれていた手づくり市だったのだそうです。
 あきのさんは、各地で行われている手づくり市のおかげで、現在の生活が送れているのだと語っていました。

 店舗を出す資金をためたり、販売ルート開拓の営業活動を行ったり、物を売るということにはこれまでさまざまなハードルがありました。
 手づくり市ではそれらが不要で、お金やコネがなくても販売にチャレンジするチャンスが与えられるわけですね。
 
 こうした仕組みや佐藤さんのような理解者の存在が、才能の発掘にも一役買っているのかもしれません。

古本屋カフェ アトリエ*ローゼンホルツ
〒272-0826 千葉県市川市真間2-2-12
10:00~17:00
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