目に見える形をつくる。信用が生まれる。暮らしと生業をできてくる。少しずつ。

 雑誌の編集部にいた頃は、「○○出版□□編集部の森と申します」と言いながら、比較的気軽に取材を申し込んでいました。

 しかしフリーランスになると、編集者・ライターとはいえ、自分が何者かの説明で考え込んだり、オロオロしたりすることも。
こんなところで困ってしまうのですね。

 最近痛感したのは、「Garten Cafeぶ楽り」を突然訪問したときでした(市川の由緒正しき農家が花が満ちあふれるカフェを! Garten Cafeぶ楽り)。
 食事が目的ではなく、ただ話が聞きたい、それもどうして農園がカフェを開くことになったかを知りたい……
 カフェの方に名刺を渡しながら、「どうしたものか」と悩んでしまいました。

 別の機会としては、「伊藤智通展」を訪ねたとき(真のぜいたくが味わえる 木内ギャラリー)。
 ちょうど伊藤さんがいらっしゃったので名刺をお渡ししたのですが、ギャラリーが静かな雰囲気で、ほかのお客さんもいたので、「また連絡します」と言い残して帰るしかありませんでした。

 こうして、「○○出版□□編集部」の代わりに目に見える形をつくることの重要さを実感し、『クラナリ』紙バージョンを印刷することにしたのです。
 『クラナリ』紙バージョンを見せることで、私が何をしようとしているのかをすぐに相手に伝えられます。
形があるとわかりやすい!


 今後、取材を申し込むに当たって、『クラナリ』と一緒に『女性の体の知恵』をお渡ししていこうと思います。
 この2冊の袋詰めを今日は行いました。
祥知出版 第1冊目の書籍と雑誌のセット
ここ数日、自分が何者かを口で語ったり文章で書いたりするのではなく、誰にでもわかる形で見せることが信用につながるのだと思う機会が多々ありました。
 別の言い方をすれば、口ばかりで全然行動が伴っていない、肩書きだけはたくさんある人と接触し、私も文章で対応していたのですが、こんな架空のポエムのやり取りはアホらしいなあと。

 暮らしと生業は、信用から少しずつ少しずつ生まれるもの。ですから私は形をつくり、わかりやすく結果を見せていくことを心がけるつもりです。
 言葉ばかり並べてもむなしい。
 自分が焦ったところで、空回りするだけ。

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