豊かさを実現した人たちの共通点:「ありがとう」のバリエーションがハンパない

プライベートで宇宙旅行に行った人、大ファンだった女優を奥さんにした人、不良少年から多数のサロンを抱えるカリスマトレーナーに成長した人……いわゆる「成功者」から話を聞く機会が仕事で多々ありました。

ビジネスのジャンルも規模もさまざま。
各人が自分の専門分野で能力を生かし、レジャーや愛情、よき仲間たちといったそれぞれの求める世界で豊かさを実現していました。

成功者の皆さんに取材した後、「やっぱり、この人もそうだったんだ」と腑に落ちるような、ある種の共通点があります。

その一つが、「ありがとう」のバリエーション。

ビジネス書などに「『感謝しています』『ありがとう』と言うことで人生が好転する」と書かれています。
これをそのまま実践している人は少なくありません。
ところが、あまり成功していないというか、逆に「何? 気持ち悪い……」と周囲に敬遠されている人気運を下げているケースがあるのです。

その理由は何でしょうか。

本来、感謝の気持ちを伝える「ありがとう」という言葉に、気持ちが伴っていないからなのです。
あるのは下心だけ。マニュアル的に「感謝しています」「ありがとう」と言っているのが、相手に見え見えです。

中には「毎日、何度も『ありがとう』って言っているのに、全然運がよくならない! どうしてくれるんだ!!」と腹を立てている人も。
「そりゃそうだろうね」と、内心、私は納得していました。

成功者と呼ばれる人は、感謝の気持ちを表現しながら、なかなか「ありがとう」とは言わないのです。

例えば、プライベートで宇宙旅行に行った人。
この人は女性社長で、大阪に自宅があり、新宿の超高層マンションのペントハウスがセカンドハウス。
私はライター・カメラマンと一緒にセカンドハウスを訪ねました。

彼女はドアを開けると同時に、満面の笑顔で「よく来てくれたね」と私たちに声をかけました。
その言葉で、「来てくれて、ありがとう」という隠れたメッセージを私たちは受け取りました。

取材では仕事術を聞いたのですが、「○○さんのおかげだわ」と感慨深げに首を振ったり、「○○してくれたから、うれしかったわ」とパアッと笑顔になったり、表情が豊か。
ちょっとした女優のようなオーバーアクションで、女性社長が誰かに感謝していることがわかるのです。

一緒に話をしていると、こちらもうれしくなるし、元気も湧いてきます。
「やっぱり成功者は違うな」と思うわけです。

一方、取材慣れしていない男性で、不機嫌そうな話し方をする人もいます。
それでも、訥々と「今の自分があったのは、○○さんが助けてくれたからであって……」と語る姿から、誰かに感謝している彼の気持ちは伝わり、私はジーンと胸を打たれました。

成功者は感謝の表現のバリエーションが豊富。
「ありがとう」という言葉を使わずに「ありがとう」が伝えられる、「ありがとう上手」な人々なのですね。

言葉は単語そのものや意味だけでなく、どうやって使うのかが大切なのだと改めて気づかされました。

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