「まだ市川で消耗しているの?」から抜け出す移住以外の方法とは?

高知県では、若い夫婦や芸術家、IT起業家などを呼び込んでまちおこしを行っているようです。
東京から高知に移住した体験をつづった『まだ東京で消耗してるの?』(イケダハヤト、幻冬舎)には、田舎暮らしの魅力が詰め込まれています。
高知県をはじめ地方の行政は、過疎化対策に真剣に取り組んでいることもわかります。

ただ、人口減が深刻ではない市川市では「人」の誘致は必要がないようですね。
『市川Walker』電子版には「右肩上がりの人口は千葉県内で4番目に多く、近年も増加中」という記述があります。

ある人が「市川市民は『東京都市川市』という意識なんですよ」と教えてくれました。
確かに、私自身や友人たちは、東京で働くために便利な市川市に住んでいる状態。
治安がよさそうだし、江戸川河川敷などの自然があるから、市川市に引っ越してきた人は少なくありません。

帰って寝るだけの市川市。そのため、「市川市でなにかをしよう」という意識は全体的に乏しいのかもしれません。

ただ、「東京都市川市」であるがゆえに、「まだ市川で消耗しているの?」状態に陥っている人もいるのではないでしょうか。
近年では女性だけでなく男性も、子育てや病気、介護で転機を迎えます。
こうしたライフサイクルに仕事を合わせるのではなく、仕事と両立させるために自分にも家族にも多大な負担をかけ、心身をすり減らす。私は何がしたくて、何のために働いているのか……

だからといって、子どもをはじめ家族に「市川に居続けたい」という希望があるのなら、高知県などに移住するわけにもいきません(地方移住は非常に魅力的なのですが)。

だったら、市川市で仕事場を作り、消耗しない働き方を目指そうという取り組みを「市川で暮らしと生業をつくるLab(クラナリラボ)」で細々と始めました。


市川市はとても便利な地域なので、モノは簡単に手に入れられます。
ですから、モノではなくサービスを市内で循環させます。
そのためのアイデアの一つが「市川カウンセラーアソシエーション(ICA)」。
気兼ねなく、なんでも相談できる環境と、相談を受ける人(カウンセラー)が情報交換できる場を整えることが目的です。

ただ、難しいのが謝礼の額。
カウンセリング料金の相場は30分当たり3000~5000円程度なのですが、お金のやり取りには抵抗がある人も少なからずいると考えました。

そこで新たに提案しているのが、限定通貨「ICA(イカ)」です。
円との交換はしない。
相談料については当事者間で「何ICA」にするのか話し合って決める。
相談料の取り決めを含め、相談は対面のみ(電話・メールなどを使わない)。
自分が得たICAは、ほかの人に何か相談したい際に使用できる。

限定通貨ICAによって気軽に相談できるようになり、「困ったときに誰かが助けてくれる」という安心感が生まれるのではないでしょうか。

こうして人と人がつながれば、それぞれの知識や経験、能力を使って、市川市内で新しい仕事が生まれる可能性が高まります。
ここで生活費としての「円」という法定通貨を得て、生業をつくるのです。

限定通貨ICAが長く使われ続けたら、相続税もかからずにそのまま親から子どもへのと引き継ぐことができます。
プラスICAで「私の親は多くの人の役に立ったのだな」と、マイナスICAで「私の親は多くの人から助けてもらえたのだな」と、どちらも財産になるわけです。

そんなクラナリラボでの取り組みは理想論だらけのうえ、道のりは長いのですが、成功・失敗はともあれ試す価値はあると考えています。

※『まだ東京で消耗してるの?』の著者であるイケダハヤト氏。本のタイトルはキャッチ―で魅力的です。特に、東京に通勤するための満員電車に押しつぶされて、日々、ストレスを感じているときは。
しかし、イケダハヤト氏自身は、本で地方移住をアピールしている割に、稼ぎの主はオンラインサロンやブログの広告のようですね。あとは仮想通貨に手を出しているそうです。
『まだ東京で消耗してるの?』というコピーはすばらしいのですが、高知に移住しても高知のために汗水たらして働くのは面倒くさいのでしょうね。表面的にはうまくいっているように見せかけられても、誰もついてこない……
だったら、東京で消耗度を減らしながら働いたほうがよいような気もします。
パソコンの前でじっとしていても(なんらかの妄想をキーボードで打ち込んでいるかもしれませんが)、お金が稼げるわけではないということでしょうね。

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