「親と子を結びつけて治癒力もグンと高める『手』の不思議な力」企画説明

看護師は医師の単なるサポート役ではありません。看護師にしかできない仕事があるのです

このように語っていたのは、看護師の川嶋みどりさんです。
川嶋さんは現在86歳ですが、まだ新人だった頃に末期の悪性腫瘍だった9歳の女の子を担当。
そのときに看護の力を実感したのだそうです。

女の子は衰弱して痛みを訴えるばかりで、まったく食事が取れない状態でした。
しかし、川嶋さんが温かいタオルで体をきれいに拭いてあげていたら、1週間後に「おなかが空いた」と訴えてきたのです。
川嶋さんがおかゆを作って持ってくると、女の子はおいしそうにおかゆを飲み込みました。
その姿を見て、川嶋さんは「体に触れてケアすることで、看護師にだって救える命がある」と確信したのだそうです。

医師にしてみれば、治療は薬や手術で行うもの。
「患者の体を拭く暇があったら、医者を手伝え」などと川嶋さんは言われたとのこと。
それでも川嶋さんは「看護で患者さんの症状が回復に向かう可能性が高い」と考え、看護師の仕事を続けてきたと話していました。

看護師の手のぬくもり、触れられる気持ちよさが、患者さんたちの生きる力と生きようとする思いを強めたのではないでしょうか。

私は編集者としての25年の間に、川嶋さんをはじめ、多くの人に「病になること」「病から回復すること」の話を聞いてきました。
そして人間の体には、検査の値や前例だけでは決めつけることのできない、計り知れない力があると思うようになりました。

「親と子を結びつけて治癒力もグンと高める『手』の不思議な力」という企画は、川嶋さんを取材した経験から生まれました。


小児科の鳥海佳代子医師からは、子どもが病気のときに看護するよりも薬に頼りたがる親が多いという話を聞いたことがあります。
そこで、子育て中で薬に頼りたがる親や薬の使い過ぎに不安を抱く親を対象に、看護と子育てを組み合わせ、「手当て」というテーマで「薬ではなく看護が自然治癒力を引き出す」という内容の座談会を行います。

同時に、手を使ってコミュニケーションを取るという意味での「手のひらマッサージ」と「親子で手芸」。
さらに手芸で作るのは子育てや看護に実勢に役立つグッズという形で、「親と子を結びつけて治癒力もグンと高める『手』の不思議な力」セミナーでは看護+子育て+手芸を組み合わせるのです。

セミナー後は、看護関係の担当者はメソッドを教えたりやってあげたりして生業をつくっていきます。子育てや手芸の担当者も、セミナーの経験を生かして生業をつくれるのではないでしょうか。

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