ワークシェアリングと学童保育シェアリングの両立

児童の面倒を見ている大人が、児童から暴力を振るわれる。

 このように以前の記事「既存の仕組み・施設に、プロの市川市民の経験・知識を掛け合わせて新しい仕事を作る」には書きましたが、逆に、見えない形で暴力を児童に振るったり、暴言を吐いたりする学童保育の指導員にも実際に遭遇したことがあります。
 私の息子については、肩を押さえる振りをしながら爪を立てられたそうで、跡が残っていました。1回ではなく、数回です。
 そして、ヒステリックな声を上げながら、児童の足を引っ張り回している学童保育の指導員を、私自身は目撃しています(これは「見える形」ですが……)。
 ママ友の子ども(女の子)は「学童保育に行きたくない」と話していたそうで、雰囲気が耐えられなかったようです。

 『東洋経済オンライン』が配信した「小4男子の直訴が映した「学童保育」の大問題」を読んで、学童保育の指導員の言動について私が文書で行政に報告した、気分の悪い過去のことを思い出しました。

小4男子の直訴が映した「学童保育」の大問題
『東洋経済オンライン』12/18(火) 6:10配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181218-00254936-toyo-bus_all&p=1

 もちろん、児童と学童保育の指導員との双方に言い分があるでしょう。また、トラブルが起こっているのは一部だけという可能性もあります。

 私の場合、結局は子どもを退所させたのですが、学童保育と距離を置いてみて感じたのは「指導員も子どももストレスがいっぱい」ということでした。

 あくまでも私自身の話ですが、以前は仕事にばかり目が行きがちで、子どもにあまりかまっていませんでした。

 また、学童保育の入り口で子どもを待っている間も、子どもを連れて帰っているときも、ずっとスマホをいじりっぱなしの親を見かけたことがあります。

 そのような親の余裕のなさや関心の低さが、心身が急速に変化する小学生にとって不満なのではないかと。
 子どもの不満のはけ口が、学童保育の指導員になっている可能性もあります。

 そして、児童に数に比べて指導員の数が圧倒的に少ないのです。「ただでさえ大変なのに、児童一人ひとりを相手にしてなんかいられない」というのが指導員の心情ではないでしょうか。




 赤ちゃんのときよりも成長した小学生のほうが、話し相手の存在を強く必要としているように思えます。
 この「話し相手」は別に肉親である必要はありません。
 子どもが安心して悩みを打ち明けられ、こうした悩みを誰にも漏らさない人であれば、老若男女や学歴その他を問わず、話し相手として成立するのではないでしょうか。

 あるいは、親たちが子どもの成長に合わせて仕事の質と量をコントロールできる環境を作り、子どもを学童保育に預ける日数を週5~6日から週2~3日に減らすだけでも、状況は変わるかもしれません。
 もちろん、子どもと一緒のときは話し相手でいることが大事ですが。

 ワークシェアリングと学童保育シェアリングの両立。
 学童保育シェアリングで、入所できる児童数も増やせるはずです。

 親・児童側と学童保育の指導員側で話し合っても、「指導員の質が悪い」「いや、この時期の子どもを好き放題にはさせられない」など、現状のままでは平行線どころか険悪な雰囲気になる気がします。
 この辺りを「働き方改革」などで変えていってほしいものですね。

 暮らしと生業をつくろうとしている私自身も、小さなところから働き方改革・子育て改革を始めていきたいと思っています。
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