暮らしと生業にプラスしてライフワークを持つと、本当の意味で生活が豊かになる

昨日、縁あって市川市在住の洋画家、大島暁さんからお話を伺いました。

瀬戸内海沿岸の自然あふれる小さな町で、大島さんは子どもの頃から外遊びはせず、ずっと家の中で絵を描いて過ごしたそうです。
小学校、中学校、高校、大学と進学しても絵を描き続け、電機関連の会社に就職した後も絵を描いたのだそうです。

職を転々とする中で、40年ほど前に市川市に引っ越してきたとのこと。そして仕事の休みにはスペインに足を運び、街角の風景を描いてきました。

市川の風景を描き始めたのは4~5年前のこと。
乾燥したスペインとは違った、湿り気を帯びた日本の「空気」を描きたいと思ったのだそうです。

そんな大島さんの油彩展が2018年3月28日~4月1日に木内ギャラリーで開かれます。



大島さんの絵は独学で、教室に通ったりコンテストに出したりすることはなかったとのこと。また、絵だけでは食べられないことを大島さんは知っていたので、勉強や仕事をしながら絵を描き続けました。
そんな大島さんの絵を、ときどきお友達が購入してくれるそうです。

大島さんは現在72歳。彼にとって絵こそライフワークです。

このウェブマガジン『クラナリ』のテーマは、暮らしと生業。ライフワークは生活費を稼ぐどころか逆に出費につながる可能性もあるので、テーマから外れてしまいます。

ただ、大島さんの穏やかな話しぶりと静かな笑顔を見ていたら、暮らしと生業にプラスしてライフワークを持っていると、本当の意味で生活が豊かになるのではないかと感じました。

「絵を前に時間を忘れて、皆さんがほっと息をついてもらえたらうれしいですね」と大島さんは話していました。

月待つ宵に 2018 大島暁油彩展
□日時
2018年3月28日(水)~4月1日(日)
開館 午後10時~午後4時30分
※最終日 午後3時閉館
□会場
木内ギャラリー
千葉県市川市真間4丁目11番4号
□入場無料

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